「したごころ、」【満員御礼!千秋楽を無事迎えることが出来ました!】 公演情報 エビス駅前バープロデュース「「したごころ、」【満員御礼!千秋楽を無事迎えることが出来ました!】」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★

    友達と21時の回を観て、終演後も楽しいお酒を飲みたい
     本物のバーを舞台に、バーで起こる恋の騒動を描きます。演技はカウンターの周囲で行われ、観客はそれを奥の席から眺めます。奥といっても最前列の席は、手を伸ばせば役者さんに届くほどの、かぶりつき状態です。ご都合主義な展開かと思わせておいて、簡単には成就しない恋の数々。リアルな生活感を前面に出しつつ、ベタな笑いや場面転換も堂々と見せて、場に負けない物語になっていたと思います。
     役者さんの演技にはむらがあるものの、お酒をいただきながらの1時間なので「こういうスタイルでお芝居を楽しむのはアリ!」と明るく受け入れられました。

     会場は恵比寿駅から徒歩2分ですから、21時開演の回などは会社帰りにあせらず伺える時間帯です。公演期間が2週間と長く、「託児サービスあり」「全編手話通訳あり」の回もあります。観劇のハードル、バリアをできる限り取り除こうと、有言実行されているのが素晴らしいですね。

    ネタバレBOX

     若いホストと彼に貢ぐ金持ちの女性、無自覚な結婚詐欺常習犯の女性と彼女をおとり調査する私立探偵、乱暴な借金の取り立て屋と彼のDV(?)に耐える看護師という3組のカップルの恋愛を、ほぼオムニバス形式で描いていきます。どれもアンハッピー・エンドになるのが大人向け。最後は女性バーテンダーとアマチュア料理人という幼なじみ同士の、ほんのり甘酸っぱい恋の芽生えを見せて終幕。後味良く終わらせるのにも、大人の心意気を感じます。
     時計が故障しているという設定にして、観客に実際の時間の経過を意識させず、19時から24時までのバーの出来事を描くというアイデアがとても良いですね。

     開幕すると、受付をしていた女性が音響を、飲み物を作っていた男性が照明を担当されていました。規模が小さいからこその手作り感が素敵。会場側と作り手側とがともに作品にかかわっていることが、「エビス駅前バー」という場ならではの力を生み出しているように思いました。

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    2011/03/10 11:20

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