ドロシーの帰還 公演情報 空想組曲「ドロシーの帰還」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★

    見事な二重構造
    深層心理とファンタジーを絡めた作品が得意なほさかようさんらしい秀作だと思います。
    「オズの魔法使い」の世界と現実世界との見事な二重構造。
    俳優陣も適役がそろい、きめ細かい演技で見ごたえがあった。
    物語のラストへ向けての収束のしかたも納得でき、後味がよく、スッキリできた。
    原作の「お茶会」と喫茶店(レストランのような感じだったが)を連想するようなシュールレアリスム的だまし絵風な舞台美術も素晴らしい。

    ネタバレBOX

    小玉久仁子が、いつもと違う役どころで新鮮さがあった。
    久保貫太郎、藤田記子の等身大の人物像に好感が持てた。
    西の魔女と編集者の2役の井俣太良が個性的で面白い。
    齋藤陽介の青年がブリキとの共通点が感じられ、的確に演じている印象。クルッと手を回して回転するダンスの動きも美しい。
    ドロシー役の小野川晶がファンタジーの世界をいやみなく演じていて感心した。
    オズと高峰ドロシー(藤田記子)の父親役を二重に演じるという設定が心憎く、中田顕史郎も巧い。
    父親の関西弁が多少ぎこちなく聞こえたのと、高峰ドロシーの台詞で1箇所、ら抜きの台詞があったのは残念だったが。
    ウェイトレス(梅舟惟永)の台詞の真意が、私のような鈍い観客にはちょっとわかりにくかった。

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    2011/03/10 09:16

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  • KAE様

    コメントありがとうございました。
    みなさんが詳しく書き尽くされているので、ありきたりの箇条書き程度しか書けず、お恥ずかしいです。
    梅舟さんの場面、凝視してたのですが、私は理解力がなくて・・・(笑)。
    どちらにも解釈できる演出・・・なるほど、そういう側面もあるのかもしれませんね。
    いわゆる同人誌的総評会は、自分のような度胸なしにはできそうもなく、経験者を尊敬します。
    「高○オロカシイ」ですか?(笑)
    さすがのウィットに富んだネーミングですね。
    自分も旧姓は「高○」なのですが、こちらは「ドンクサイ」かしら(苦笑)。

    2011/03/10 21:42

    きゃるさんのご感想、楽しみにしていました。

    さすが、観る目が的確!!

    そうですね。確かに、梅舟さんの演じたウエイトレスの心情がイマイチ、私も把握できませんでした。

    まあ、最近、どちらにも解釈できるような演出法が、主流になっているみたいですから、それを狙ってのことかもしれませんが…。

    私は、この年齢のせいか、そして、自分にも、若い頃も、最近も、あーした、似たような、習作の集会経験があるせいか、無性に、高峰ドロシーさんに感情移入して、切なくなりました。
    何だか、苗字も似ているもので、勝手に、自分に、似た名前付けて自省の日々です。(笑い)
    「高○オロカシイ」って名前。

    2011/03/10 17:29

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