公演情報
株式会社GEトラスト「舞台「キリシマサトル、青春の蹉跌」」の観てきた!クチコミとコメント
実演鑑賞
満足度★★★★★
まず、脚本が素晴らしい。現代と事件当時の回想を巧みに織り交ぜ、50年という歳月を超えて、時代の変化や過去と現在の交錯を描いている。
最初は学生たちの勉強会として始まったものが、少しずつ熱を帯び、やがて狂気を孕みながら暴走していく。その過程が非常に印象的だった。それぞれの思想や正義は異なるのに、集団の中で次第に歯止めが利かなくなっていく姿に、「集団の怖さ」を感じる。
一方で、激しい時代の中にあった若者たちの儚い青春や恋模様も描かれていて、単なる事件の物語ではないところも良かった。キャストの皆さんの熱演も素晴らしく、若者たちの揺れ動く感情や葛藤がリアルに伝わってきた。
70代になったトオルが過去を振り返ることで、若い頃に信じていたものは何だったのか、長い逃亡の果てに何が残ったのかといろいろと考えさせられる。
観劇後にも余韻が残り、誰かと感想を語り合いたくなる、おすすめの舞台でした。