満足度★★
長く感じました
全編、とにかく長く感じました。
時代劇なのに、緊迫感、ドラマ、スケールの大きさ、キレ、など、ほとんど感じませんでした。
薩摩藩士のキャストが何人も出てくるのに、基本みんな同じような喜怒哀楽を出しているので、みんなが正義のヒーローみたいで、おなかイッパイです。
方言が多いとはいえ、ストーリー上何が起こっているかははもちろん理解できるのですが、驚きも怒りも食い下がり方も情熱も、全編2時間数十分ずっうううっと同じで、何がどのくらい大変なことで、どれだけ緊迫してるのか、の差が同じなので、
今がどういう火急さなのか、わからず、ようするに、今がどういう状況なのかわかりません。
役者さんは上手な方が多いですが、デフォルメした演技のオンパレードで、ある意味歌舞伎みたいで、とても違和感感じます。リアリティのかけらもないです。笑えるシーンがいくつもあるのはいいと思いますが。でもそれならコントを観に行けばいいわけで。
2時間数十分、
「なんだとっ!!」
「俺が何とかしてくる!!」
「バカやめろっ!! 無茶するな!!」
「くそっ!!」
というアツイアツイ自己犠牲と、それへの食い下がりが延々繰り返されるお芝居で、なにがしたいのか全くわかんないです。
終演直前は「いったいいつになったらおわるのだろう」と、お尻も痛くなって辛かったです。ただでさえ10分ほど開演時間が遅れた回で、残念な内容なのに…。と思ってたら、ようやくカーテンコール。
そしたら、そのカーテンコールが出演者側のアドリブ大会で、グダグタに長い。音楽を作った作曲家をアドリブで舞台上に呼んだら、なかなか出てこず、それにもつきあわされ……。早く帰りたい人もいると思うのですが……。
以前、こちらの劇団のシェークスピア物を拝見したときは、レベルの高さを感じましたが、今回は単なる自己満足に感じました。
かなりザンネンでした。