公演情報
糸あやつり人形「一糸座」「新羅生門」の観てきた!クチコミとコメント
実演鑑賞
満足度★★★
能の謡曲『羅生門』は渡辺綱(わたなべのつな)が鬼の片腕を斬り落とす話。この改題として『新羅生門』なのだろう。自分は芥川龍之介の奴をイメージしていた。新作かと思ったら扉座の代表作の一つらしい。38年前の作品とは。
上手に義太夫。浄瑠璃の竹本越孝(こしこう)さん、三味線の鶴澤三寿々(さんすず)さん。下手に邦楽囃子方、鳴り物の望月太意三郎氏。重々しく始まるも雨夜の古びた屋敷、老婆(みょんふぁさん)に案内されて来た若者二人の格好がモロ現代。闇バイトだの裏サイトだの似つかわしくない語句が浄瑠璃で語られる落差の笑い。岡本役新原武氏は萩原流行系。三白眼が坂田亘のようにいかつい。山路役野田翔太氏は冨坂友っぽいか。一日十万円の闇バイト、他言無用の仕事。明日取り壊されるこの屋敷の床から何かを掘り出す作業。ゴロウと呼ばれるとんがり帽子を被った男が床下に潜り込んで穴を掘っている。犯罪の雰囲気がぷんぷんするが金に目を眩ませて肚を決める。