ホテルロンドン 公演情報 国分寺大人倶楽部「ホテルロンドン」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★

    国分寺中人ファン倶楽部。
    国分寺大人倶楽部は心底大人だ。

    もうすっかり大人だと思っていた自分だが、実際はまだまだそうじゃないってことを教えられた気がする。それってたぶん・・・おまえはっきり言って全然だよ、とか、大人なんて名乗るのおこがましくねぇ?だとか、今日から自分のこと中人って言えよ、おい、まじで、とか、そんな言葉を突き付けられたような感じだ。

    それくらいに大人な部分を掘り下げた内容になっているし、色んな意味で大人な役者が揃ってるし、大人を満足させる作りになっていた。

    ネタバレBOX

    冒頭はセックスシーンだった。

    女優の喘ぎ声が場内に響き渡り、隣のおっさんは身を乗り出し、反対隣の兄ちゃんは何度も何度も生唾を飲んでいた。

    ところで劇場は開場前から長蛇の列で、開場5分前の18時55分に受付を済ませた自分が手にした整理券の番号は18だった。

    そうして開場の後、17人に続いて客席に向かったワケだが、じつは客席は3〜4箇所に分けられているおかげで、さらには舞台も3箇所にあるので、どこに座っても観やすさはそんなには変わらない。

    ただ、その3箇所の舞台が、どこの場所に座ろうがだいたい正面と、斜め右、斜め左の位置にくるので、たまに隣の客が邪魔になることがある。ましてや隣のおっさんがぐいぐい身を乗り出してくるような状況では観にくくて仕方がないのだが、まぁそれは劇団のせいでも劇場のせいでもなく、単におっさんのせいだ。

    さて、そんなおっさんが身を乗り出してまで観たくなる目線の先には3箇所の舞台があり、そこはラブホテルの部屋であって、つまりはそれ用の部屋であって、当然それ用のベッドが置かれている。だから物語は必然的にほとんどがそのベッドの上や中を中心にして進んでいく。

    だから女優達はほとんどの時間を下着姿で演じている。

    参考までに言っておくと、仮に女優の下着姿をよく見れなかったとしても、休憩を挟んだ後のオマケ作品でこれでもかと、なんなら強制的に、言うなら見やがれおいこら的に女優陣が下着姿を見せてくれるから・・・

    はぁ、なんともサービス精神旺盛というか、厳しい劇団規律があるのかなんなのか、やっぱり大人な劇団であることを感じてしまう。

    ストーリーは日常の中に潜むちょっとした異常を描いている。騙される人がいたり騙す人がいたり、病んでいる人がいたり、やっちまった人がいたり・・・話だけ聞けばきっと不快に感じるが、観ていて嫌な気がしなかったのは作り手のうまさ、役者達が持つ明るさのおかげだろうか。

    そのせいか、ふと周りを見たら若い女性や爽やか男子の姿が多い。そういう客層を持てるのってイイ劇団の証拠だ。さらによく見たら、他の劇団で活躍する役者達があちらこちらに・・・なんだか観客側で二、三作品できそうな雰囲気だ。そういう知り合いが多いのもやっぱりイイ劇団の証拠だ。うん、たぶん。

    ところで途中出てきたチーズチヂミの話、あれ、じつはピザだった、となるかと思っていたのにそうじゃなかった。外れて残念。ちぇっ。

    って、ああ、気づいたらこんなにたくさん書いている・・・

    書きたいことがたくさん出てくるって、それこそイイ劇団の証拠だ。

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    2011/02/24 10:25

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