黒とシロ ありがとうございました!無事千秋楽までたどり着くことが出来ました。 公演情報 獏天「黒とシロ ありがとうございました!無事千秋楽までたどり着くことが出来ました。」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★★

    被害の連鎖と今の幸せを噛みしめる
    今回もパンフレットには1995年3月20日の地下鉄サリン事件の詳細が載っており、忘れられた過去を甦らせてくれる。またキャスト名と役柄名と画像が載っており、解りやすく完璧!
    キャストの演技力は毎回のごとく見もの。音響もいい。

    物語は死者、重軽傷者のうち、被害にあった高校生の少女・美和にスポットを当て、彼女の家族、教師、友人らに与えた影響と間接被害者らの感情をえぐり出し描写した作品だった。

    以下はネタばれBOXにて。。

    ネタバレBOX

    中でもこんなに凶悪な大事件があったにも関わらず、ただの傍観者になりつつある国家を相手取って揺さぶりをかける教師・新井は犯罪を犯してまでも美和を助けようとする。

    そこまでしないと動かない国家や、当時、苦しみ悶える被害者に手を差し伸べなかった現場に居た人たちへの恨みを新井は間接加害者だと思い込んでしまう。それは新井自身が育った環境によって屈折しひねくれて、やさぐれて歪んで自分自身を出来損ないだと考えてしまう一方でちらちらと寂しさや人恋しさを滲ませて・・。そういった精神を見事に描き、更に美和への恋慕で一気に違った破壊力で突き進んでしまう暴走は観ていて正当なようにも思えてしまうのだ。

    劇中、刑事らが戦うアクションは素晴らしくお見事で、特に那須野恵のアクションは毎度のことながら、流石だった。早めに観に行って良かった。終盤、きっと声が枯れるんじゃないかと心配するくらい罵声を発していた。苦笑!

    そして、新井の脅しが功を奏して国家は美和を全力で疾病治療し結果、美和は少し回復しそれが今回の物語の希望への転機にもなる。

    今回の物語で感じたことは「傍観者」の意味や自暴自棄になる新井、好きな男を偽善者としか見られない文香、誰かを殺したら、その傍にいる別の誰かのことも必ず殺すことになる不幸の連鎖だ。

    それらはある意味、暴力に等しいのだが、それでもどんなに苦しくても諦めたらだめ。諦めた時こそ本当の絶望が彼らに襲い掛かるのだと感じられた舞台だった。

    ワタクシの周りは日々、何も変わらない。変わらないということは単純なようでいて、もっとも深い愛の形なのかもしれない。ワタクシはいつまでもそんな愛に包まれていたい。

    2

    2011/02/21 19:43

    0

    0

  • かいまる、もしくは、天才イデ>

    大変でしたね。ワタクシ、初日に行けば良かった。アクシデントを観るのは興奮するし。笑

    舞台は素晴らしかったです。静と動が上手い具合にMIXされ構成があまりにも上手かった!
    24日はワタクシの誕生日なので観に行こうと思っていますが、明日になりませんと予定が解りません。
    24日マチネ以外は満杯状態でして・・。(^^;)

    こちらこそ楽しい時間を有難うございました。

    2011/02/23 17:00

    観劇ありがとうございました!

    初日!事故(キャスト1名救急車で搬送)が起き、大混乱の中始まり、何とか事態収拾をという2日目でした。
    星5つ!!!
    ありがたやであります。
    お時間があればB公演も観て欲しいのですが・・・。

    本当にコメントしていただきありがとうございます。うちのタコ役者もコメントを見て、元気が出たり、明日への活力になっています。

    ありがとうございました。

    獏天 イデ


    2011/02/23 12:08

このページのQRコードです。

拡大