この夏、屋根裏から異世界へ(※行けません) 公演情報 猿博打「この夏、屋根裏から異世界へ(※行けません)」の観てきた!クチコミとコメント

  • 実演鑑賞

    満足度★★★★

    凄い人気。メチャクチャ面白かった。中盤までは読めるのだが、そこから先が未知の領域。アーサー・C・クラーク『幼年期の終り』を想起する程、クラクラする。今更だが脚本の笠浦静花さんは天才だな。演出は村上弦(つる)さん、分かってんな。考察系ヲタクにはビンビン来る。
    是非観に行って頂きたい。

    ※板場充樹氏が体調不良、急遽代役でほんま。さん。それでも絶対観た方が良いよ。

    ネタバレBOX

    開演前に流れるのはAnmituTea Records。タルトタタンみたい。

    村上弦さんはパワハラで仕事を辞め、田舎の亡くなった祖母の家を片付けに来た。物置になっていた屋根裏部屋で自分の宝物、ラノベの入った段ボール箱を探す。小学生で『ゼロの使い魔』から入信したガチガチの異世界信者。「剣と魔法」の異世界にどうにか行く方法はないか30になっても未だに妄想している。

    瘴気に侵されていく大地を救う為、勇者としてパーティーに加わり、魔王征伐への旅を続ける河村凌氏。実戦では役に立たず、皆から棄てられ一人安宿の屋根裏で一夜を過ごす。そこで異世界が偶然重なる超自然現象が。

    河村凌氏のRPG世界の展開は村上弦さんからすれば類型的。この手の話の流れは死ぬ程知っている。上位世界の上から目線で河村凌氏に指図。段々と不愉快になっていく河村凌氏。プレイヤーキャラクターがプレイヤーに難癖をつけるなんてと戸惑う村上弦さん。

    しかし村上弦さんの上位世界から来た板場充樹氏が現れると話は変わる。村上弦さんのリアルな現実が板場充樹氏からしたら全て典型的なあるあるにしか見えない。ゲームのように次の行動を指図してくる。あれ?何これ?私は駒?

    訳の分からない世界の住人ウンゲロ(板場充樹氏)。
    友人はコッ(舌を鳴らす)トック。
    ブー(口を尖らせ鳴らす)ボトル。
    彼の世界で人気ある虚構は「スマホと労働」の異世界。村上弦さんの持つスマホに興奮する。

    更に河村凌氏の世界で人気の虚構は板場充樹氏の世界。三世界でそれぞれゲームをやりつつ、プレイヤーキャラクターにアドヴァイス、更に上位世界のプレイヤーに指示されていくカオスな展開。誰もがその世界の主人公ながら全てを知るプレイヤーからアドヴァイスを貰いつつ、ヲタ友になっていく。

    板場充樹氏のキャラはオジンオズボーン篠宮暁に似てる。
    村上弦(ゲンだと思っていたらツルらしい)さんは客観的に自分を見れる視点があるのだろう。この話の何が面白いのかを見極めている。プレイヤーとしてもプレイヤーキャラクターとしても。夢眠ねむ系の顔。

    0

    2026/08/05 21:45

    1

    0

このページのQRコードです。

拡大