幸せの方程式 公演情報 A.R.P「幸せの方程式」の観てきた!クチコミとコメント

  • 実演鑑賞

    満足度★★★★

    面白い。
    コミュニティラジオのDJが本番前のリハーサル(原稿読み)、それが前説になり そのまま本編へ。物語は東京から1時間の距離にある離島・三国島にあるライブハウス兼ラジオの10周年記念イベントの開催までを回想形式で描く。説明にもあるが伝説のジャズシンガーを招聘しての記念ライヴ。

    公演の魅力は、演劇なのかジャズライヴなのか 錯覚するぐらいの一体感、それは観客も歌に合わせて自然にクラップするほどの盛り上がり。この劇場は二面客席だが、今回は一方向からの観劇スタイル。当然キャストの視線はその方向で熱く語り聴かせる。回想形式だから、今に繋がるシーンをDJが紐解いていくといった観せ方で興味を惹く。最後にタイトル「幸せの方程式」と名付けた意味が…そこには或る曲が物語のモチーフになっていることが分かる。
    (上演時間1時間45分) ㊟ネタバレ

    ネタバレBOX

    舞台美術は、一段高くなった演壇にON/AIRのランプ。コミュニティラジオの放送ブースで、ライブハウスを兼ねているから横にキーボード、天井にミラーボール。普段は近所の人たちがカラオケに興じている。

    物語は 説明にある通りで、島出身のジャズ歌手 神崎澄江に出演依頼し、まさかの快諾。そこには彼女の隠された過去と思惑が秘められていた。結婚/離婚を繰り返し5回目の結婚をしようと…そして どうしても一人息子 雄次に会いたい想いが募る。彼女が突然倒れ 体調不良というフェイクニュースを流し、それを信じた息子がライブハウスにやってきて という話。

    一方 オーナーの様子が少し変。実は事業拡大のツケで多額の借金、そして税金の滞納でライブハウスが差押え 競売の危機にある。母 澄江と子 雄次は確執があり音信不通の状態であったが、わだかまりを捨てライブ共演。澄江を反面教師にした雄次が店の滞納金を肩代わりし、何とかイベントを催行する。母の結婚は奪略婚ばかり 「幸せとは奪うことではなく、与えるもの」、それが幸せの方程式だという。ライヴは当初予定していた歌を変更して槇原敬之の「僕が一番欲しかったもの」へ。その歌詞のメッセージが「(他者へ)与えることで自分も幸せになる」といったもの。

    とても優しく温かい気持に満たされる。が 否定するわけではないが、分け与えるだけで好いのだろうか。少し観点は違うが、映画「釣りバカ日誌」で主人公 ハマちゃん(浜崎伝助)がみち子さんに言ったプロポーズの言葉は、「僕はあなたを幸せにする自信はありません。しかし 僕が幸せになる自信は絶対ある!」と。そこには自分も幸せになるといった主体性(奪略とは違う意味で)が、それも尊重したいと思うが…。
    次回公演も楽しみにしております。

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    2026/08/02 20:35

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