20の物語 -週末を、劇場で- 公演情報 新国立劇場「20の物語 -週末を、劇場で-」の観てきた!クチコミとコメント

  • 実演鑑賞

    満足度★★★

    『命を弄ぶ男ふたり』
    【作】岸田國士
    【演出】大澤遊

    三上陽永氏演出、串田十二夜氏&中田春介氏ヴァージョンを観たことがある作品。話は知っているのだが顔中包帯ぐるぐる巻き男・渡邊りょう氏の解釈と喋りに驚いた。パーフェクト。渡邊りょう氏の包帯はルチャドールのマスクのようになっているのだろう、良い出来。耳まで塞いでも聴こえるように工夫されている。
    眼鏡をかけた男・寺内淳志氏は田島亮っぽくてカッコイイ。涙を拭き洟をかむハンケチが重要なアイテムに。岸田國士の1925年発表の戯曲。101年前の作品とは思えない軽妙な遣り取り。少し弄っているのだろうと思ったがオリジナル通り。

    『口に花を持つ男』
    【作】ルイジ・ピランデルロ
    【演出】大澤遊

    深夜、駅近くのバー。最終電車に乗り遅れた寺内淳志氏がやって来る。先にいた渡邊りょう氏が彼の様子を窺って話し掛ける。
    ルイジ・ピランデルロはイタリアのノーベル文学賞作家。1922年初演。原作では渡邊りょう氏の妻が登場するようで、そこをテキレジか?

    ネタバレBOX

    寺内淳志氏はイケメン狩野英孝みたいな雰囲気。渡邊りょう氏の訳の分からない長い長い独白が始まるとドリンクを飲み干したりスマホを見たりキョロキョロしたり···、居心地悪そうなその一挙手一投足がツッコミとなる。松本人志やシソンヌの長尺コントのような空気感。この二人の間の見えない関係性の変化こそが今作の醍醐味。

    エピテリオーマ=悪性の腫瘍。口腔内に花のように腫瘍が咲いている。余命宣告されて死を待つのみの渡邊りょう氏。

    渡邊りょう氏祭。もう感服する以外ない。この人は一体どんな役に辿り着くことになるのか?

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    2026/07/25 21:58

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