怪物-カイブツ- 公演情報 ブラジル「怪物-カイブツ-」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★★

    マジおもろい
    当日券を購入するのに1時間前に並べっていうから、真面目に並んでいたら、15分も遅れて販売していた。いったいなに様?と言いたい。しかし芝居はひじょうに面白かった。
    だいたいタイトルにも興味深々だったし、フライヤーのでっかい顔にも興味があった。決して怪物らしくない愛嬌がある顔は見ているとなんだかほっこりする。たぶんこの物語は脚本家の妻が3人目出産と言うことで発案した内容だと思う。
    殆どコメディ。

    以下はねたばれBOXにて。。

    ネタバレBOX

    福田亜希子(姉)は妊娠を機に会社から独立し、生まれてくる子供と二人で生きていこうと決意するも、亜希子の妹・有希や有希の恋人・克哉、亜希子の元夫、元上司、タクシーの運転手がこれを放っておかない。しかし生まれてきたベイビーは「ジャイアントベイビー」だったのだ。笑

    父親は「自分は宇宙人だ。」なんつってのたまって亜希子から金をせびり失踪してしまった宇宙人らしい。なんのこっちゃ!笑

    しかも生まれてきたベイビーは母親の数倍もある体格で、いったいどこにコレが収まってたんよ。って突っ込みたくなるようなデカさ加減。笑

    しかしこのジャンボは人間離れした怪力と人間離れした駿足力を持ち合わせていながら知能は3歳程度で(まあ生後3日だから凄いのだけれど)行動は幼児っぽい。

    亜希子も有希や克哉もジャンボに振り回されながら、いつしか克哉はジャンボに対して母性愛に目覚めてしまう一方で母親の亜希子は、わが子は可愛いのだけれど末恐ろしくもなる心理状態にパニクり富士山の近くに捨ててきてしまう。

    しかし持ち前の俊足で車を追いかけて帰ってきたジャンボを待ち構えていたのは有希から事情を聴いてジャンボを研究したいドクターだったのだ。ジャンボを連れ去ろうと麻酔を打ち数人で争ううちにジャンボはドクターをいとも簡単に殺してしまう。

    人を殺したジャンボはここで本当の怪物となってしまうのだが、亜希子はジャンボと二人で何処かへ逃げる決心をする。

    序盤から中盤にかけて色々なセリフで観客を笑わせる。ジャンボの登場の仕方もほの暗い洞穴から這い出てきたような描写で照明もこれに加味してホラー的に盛り上げる。ホラー喜劇といえばそうなのだろうけれど、終盤の収束の仕方は偏った母の愛情と、妹が妊娠をきっかけに結婚する場面は人間臭くてひじょうに良かったと思う。

    強いていうならジャンボが50キロの道のりを裸足で駆け戻って来たのに足が泥まみれでなく綺麗だったのが違和感を感じたが全体的に涙が出るほど笑わせてもらった。

    観てよかったとつくづく思う。

    0

    2011/02/14 20:04

    0

    0

このページのQRコードです。

拡大