街などない 公演情報 岡崎藝術座「街などない」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★

    強烈なトーク
    初日だったのでスムーズにいってない部分やセリフミスなんかもあったりしたのだと思うけど、グダグダな雰囲気を出しつつしっかり構成されて充実した作品でした。
    上演時間70分。

    これ台本通りなんだよね?
    と思ったけど。台本買っておけばよかった。

    合わない人には生理的に全く駄目な作品だと思うけど、何が、と書くとネタばれになってしまうので書けない・・・。
    女性は合わない人多いかも。

    ネタバレBOX

    素舞台で開場時から広い空間に並べられたイスに横並びに座る4人の女優さん。本を読んでます。
    衣装は原色系。
    どこの国のものとも特定できない感じの衣装。

    静かに始まったなー、と思ったらいきなりダジャレと下ネタの連続!
    しかも女性が話す下ネタって何だかなまなましい。実際書いてるのは男性なんですけど。
    初体験の話や今の彼との夜の営みの話等を事細かに、リアルガールズトークのようにガンガン喋っていきます。

    この徹底した下ネタを言わせる作演出のSっぷりと、半笑いしつつガンガン喋る女優さんたちのMな潔さがなぜかだんだん心地良くなってきてしまいました。
    しかも全然性的興奮は起きてこない。

    って、下ネタのことばかり書きましたが、見終っての一番大きい印象がそれだったので。っていうか、それしか頭には残らなかったです。

    ミステリー的な紹介にある出来事は、書いてしまったからやむなし的に挿入されてくるけど、特に重要というわけでもなく。
    途中引用される古典の戯曲や文章も、むしろ滑稽に見えました。

    神里氏がチラっと登場しますが、潔いほど無意味かつ作品紹介に忠実。

    川崎と横浜という土地や、世界の裏側テキサス(?)、彼氏のオバマとか、数千年、数万年という言葉がさらりと出てくるスケールの大きさを全く感じさせないセリフや演出。

    「母」というキーワードで台本を読んだら実は深いのだろうなあと思ったけど、それをゲスなエンターテイメントに仕上げた舞台でした。
    個人的には大好きです。

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    2011/02/14 02:21

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