ロミオとジュリエット 公演情報 劇団昴「ロミオとジュリエット」の観てきた!クチコミとコメント

  • 実演鑑賞

    満足度★★★★★

    当日パンフに劇団昴の過去における沙翁作品上演履歴を見ると、1980年代90年代はほぼ毎年のようにやっている。現在自分の目には昴は海外現代戯曲(時に近作も)の良質な舞台を作る劇団、となっており、今回のロミジュリも一味違ったアプローチなればこその上演決定だろうと勝手に想像。田中壮太郞氏は俳優座で「セチュアンの善人」を上演し、かなり気張った演出、翻案で魅せていたのでその期待も。そしてその通りの舞台。「現代」がそこここに散りばめられ、物言い、音楽、衣裳もくだけている。最初に登場する対立する両家の血気盛んな青年らが持つ「武器」が、拳銃、日本刀、野球のバット、角材(新左翼か)。ロミ・ジュリに配された俳優の若さも、劇の空気に絶妙な「現代」要素を与え、清新さ、というか斬新さの領域。対立する両家のいさかいを諫め、度々警告を発する当地の総統。登場のたびにズラッと並ぶ部下たちはさしずめ警察部隊で毎回肩の高さで拳銃を構える。彼らの存在感はこの舞台では生々しく、現代における戦争、紛争、諍いごとへイメージを重ねさせる。前途ある両家の子息令嬢を死なせた事の重みが、刻まれる。

    0

    2026/07/15 00:59

    0

    0

このページのQRコードです。

拡大