ロミオとジュリエット 公演情報 ロミオとジュリエット」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 4.8
1-6件 / 6件中
  • 実演鑑賞

    満足度★★★★★

    鑑賞日2026/07/06 (月)

    争い合う家を貴族の家から抗争を続けるギャングの家に置き換えた以外は大筋は原作通りに進んでいくので理解しやすい内容だった。
    全体的なお芝居もとても良く見応えのある舞台だった。

  • 実演鑑賞

    満足度★★★★★

    当日パンフに劇団昴の過去の沙翁作品上演歴が載っているのを見れば、1980年代90年代ほぼ毎年のようにやっている。現在自分が目にしている劇団昴は、海外現代戯曲(時に近作も)の良質な舞台を世に出す劇団、であり、今回のロミ・ジュリも間違いなく「一味違った」アプローチなればこその上演決定だろうと勝手に確信。田中壮太郞氏はコロナ期間に俳優座「セチュアンの善人」を演出し、かなり気張った演出、翻案で魅せていたので当然その期待もあり、まんまとその通りの舞台であった。
    「現代」がそこここに散りばめられ、物言い、音楽、衣裳もくだけていて小気味良い。最初に登場する対立する両家の血気盛んな青年らが手にしている「武器」てえのがまず拳銃、日本刀、野球のバット、角材(内ゲバか)。ロミ・ジュリ役に配された俳優の若さも、劇の空気に絶妙な「現代」要素を与え、清新さというか斬新さの域。
    対立する両家のいさかいを諫め、度々警告を発する当地の総統の登場のたび、SPの如く迅速に登場する部下たちはサッと一列に並び肩の高さで拳銃を構える。黒の上下に黒のキャップ。女性。この舞台では彼女らの存在感が現代的で生々しく、一瞬目が泳ぐ。現代の戦争、紛争、諍いごとへと連想が広がる。
    悲恋の物語の付け足しのように、総統が末尾を飾るのが従来のロミジュリの印象であったが、これと一線を画し、社会がこの未来ある若者(しかも大きな役割を担っただろう両家の子息令嬢)を失った事の重み、対立心に発する互いの愚かな判断の結果として振り返させる総統の言葉が、この物語の総括となるのである。照明が落ちて行く舞台に、戦闘機の飛行音、爆撃音が織り重なって行く。

    現代劇的翻案・演出の要素は多々あって、観客はそれらを美味しく頂いた。
    ロミオの悪友の一人がラップを奏でればロミオも負けじと何とか返す。二人が本能レベルで好き合い惹かれ合う造形が現代的だが「詩的な台詞による説明」を、台詞ごと身体的反応に昇華させた表現が秀逸。ジュリエットの乳母役の喋り倒すキャラも、己の思うままに生きる(可愛いジュリエットの世話を焼く事そのものが彼女の愛すべき日常であり人生)自愛の姿が、他愛(ジュリエットとその家族を思う心)が本物である事を証す、必然性の演技。双方の親の子を巡る態度(特にジュリエット=キャピュレット側)はさもありなんと身に詰まされる。三日後の婚礼を宣告され追い詰められたジュリエットから相談を受け、神父が捻り出した窮余の策が、他に方法は無いと思わせるだけエライが例の「薬」(一度死んで42時間後に目覚める)。ロミオの元へ送った使者よりも早く「ジュリエットの死」を伝えた彼の友人、毒を売る薬屋、「掛け違い」が交錯する終盤に残る疑問のピース「神父が送った使者」が手紙を届けられなかった理由に「伝染病」が登場する・・。運命を左右する物語におけるツールとして作者が用いた伝染病だが、古来、忘れた頃に襲って来る象徴的な災厄が、この物語においても忘れた頃に登場する憎さを思う。震撼とさせられ、手筈がロミオに達しなかった弁明としては強烈にして余りある。婚礼の朝、娘の「死」を知った家族の狂乱振りも物語のボルテージを否が応に高め、その後に訪れる「死」の静謐な演出が引き立つ。
    こうした明瞭な段落分けにより、観客はこれを美味しく飲み込むしかない。

    最後に両者ともが打ちひしがれた「敗北」の中にあって、総統の裁定により両家の長が手を差し出し、握る。笑み一つない。再起が約束された未来の光も見えない。
    時すでに遅い、だが、そうするしかない暗澹たる悲劇が、再確認されるのみである。
    悲嘆の美(裏返せば永遠に結ばれる二人の美)ではなく、「失った」側に主語が移っており、彼らこそ、私たちである、と思わされる。物語の添え物としか思っていなかった彼らこそが、私達だと改めて気付く。(そう感じるのは己が齢がそっちに近いからかもだけれども...。)

  • 実演鑑賞

    満足度★★★★★

    すごく面白い「ロミオとジュリエット」を観たなあと、気分よく帰ってきた。過去にここで観た昴の舞台は、出演者が10人足らずのものばかりで、今回のような人数、例えば舞踏会のシーンなどをどう捌くのだろうと思っていたが、それも杞憂だった。

  • 実演鑑賞

    満足度★★★★★

    とても面白かったです!
    古典要素もあり、現代風にアレンジされたロミジュリは、観易いし斬新でした。
    若手のフレッシュさとエネルギーの中に、ベテラン勢の渋みや安定感がありました。
    ロミオとジュリエットの愛を語る姿が可愛らしくて、目元も口元も緩んでしまいました。
    そして舞踏会の場面は必見という感じです!
    本当に素敵なロミジュリでした!

  • 実演鑑賞

    満足度★★★★

    鑑賞日2026/07/05 (日) 13:00

    座席1階

    在籍10年未満の若手劇団員中心のシェークスピア劇。ジュリエット役もロミオ役も在籍2年目の抜擢だ。ラップ調のセリフなど斬新なロミジュリで、現代風にアレンジしてあるのが特徴。若々しくてフレッシュな印象だったのはよいのだが、裏返すと粗削りが過ぎた感じもする。

    パンフレットによると、昴は1976年以来、福田恒存翻訳のシェークスピアを上演し続けてきた。今回の「ロミオとジュリエット」は10年ぶりのシェークスピア劇。前回の「ヴェニスの商人」は今回の劇場pit昴のこけら落とし公演で、鵜山仁の演出で行われたという。ここ10年間の舞台を見てきた自分としては、これほどのシェークスピア劇の歴史があるとは知らなかったし、こけら落とし公演以来の再演とは感慨深い。
    映画にもなり、各劇団が取り組むロミジュリだが、今作は演出がとてもシンプルで切れが良かった。若手俳優の熱量を十分に活かしていたし、テンポもよかった。特によかったのは、有名なクライマックスシーン。ロミオが毒をあおる場面で、仮死状態の眠りから覚めようとするジュリエットの手がもうかなり動いていて、もう少しロミオが毒を飲むのが遅かったら、悲劇は起きなかったのではと思わせる舞台づくり。意図的ではないのかもしれないが、他のロミジュリよりも悲劇性が高まって感動を招いたと思う。
    前段部分はかなりあっさりしていて、ロミオとジュリエットがあっという間に恋に落ちてしまったのは少し拍子抜けだった。テンポがよいと言っても上演時間は2時間、冷房が効きすぎて辛かった人も多かったのではないか。

    ネタバレBOX

    ジュリエット役はかわいらしいお嬢さん。対するロミオ役はぽっちゃり体形の若者で、イメージ的にどうだったのか。体形で批評をしてはいけないとは思うのだが。二人とも演技は荒っぽいが若々しさを前面に押し出していた。おじさんのファンとしては、昴の将来を背負ってくれる俳優に育ってほしい。
  • 実演鑑賞

    満足度★★★★★

    すばらしかったです。感動しました。現代風に脚色された「ロミオとジュリエット」に私は没入しました。登場人物の個性が際立っていて、俳優さん達に私は魅了されました。ロミオと乳母の喜劇的な演出は、ストーリーに軽快感を与えてくれて、リラックスした状態になり、シリアスなシーンで見事に引き込まれてしまいました。劇団昴様の「ロミオとジュリエット」はとてつもなく楽しくて面白かったです。

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