たとえばあの日のこと 公演情報 演劇プロデュース『螺旋階段』「たとえばあの日のこと」の観てきた!クチコミとコメント

  • 実演鑑賞

    満足度★★★★

    最近足を運ぶようになった緑氏作舞台、HIKARIでは三度目だったか。最も心を開かれた舞台であった。
    少し捻りを効かせた家族の物語が今回も展開。実家の母の様子を見に娘が通っている現在、認知症の母との交わりそうで交わらない会話が簡素で静かな台所に響く。ガヤガヤと賑やかに展開するのがその15年前、母には姉がおり、危うい橋を渡っての商売に妹を利用しもするが、妹は独自な性格、人を放っておけない、頼まれれば断れない。一方の主人公である漫画家の青年(家賃を貯め借金で後がないが辛うじて連載の話が出ている)が、粗野だが人情に厚い(とは最初は判らないが)大家を通じて「姉」からの漫画のオファーを受ける、という形でこのファミリーと接点を持つ。一話完結のヒーロー物風な漫画の場面がいきなり挿入、度肝を抜くが、これに青年の高校の同級生や編集担当らもキャラを担って登場し、同じパターンで毎回終結。ここでの「妹」のキャラが実際のデフォルメである筋が徐々に見えて来る。過去を意表を突く形で再現し、苦労を舐めた娘と、認知症の母との和解の予感へと繋がる。
    神奈川界隈の個性的役者も目に馴染んで、役を体現する様相を見て取る事もできた。

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    2026/07/05 16:05

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