公演情報
演劇実験室◎万有引力「阿呆船」の観てきた!クチコミとコメント
実演鑑賞
満足度★★★
2回目。
苦しみは正方形、笑いは丸。
悲しみも正方形、笑いは丸。
何故か毎回森ようこさんのキャラはナチスの女強制収容所所長イルザ系。(映画のモデルになったのは女性看守イルゼ・コッホ)。
髙橋優太氏、三俣遥河氏といった看板俳優も出ない。
ベテラン勢はこれからの劇団を担う若手達へのサポートに徹するよう。名前で客を呼べる新しい役者が現れないことには。とにかくチャンスを与えて育てていくしかない。
「Quo vadis, Domine?」=ラテン語で「主よ、何処へ行かれるのですか?」
曽田明宏氏はちょっといしだ壱成っぽい。バンドのヴォーカルみたいな妙な吸引力。身体表現は化物級。
開幕前からステージ、客席通路を使って大人数の寺山スローモーション。巨大な時計台の内部構造のように機械的に動く面々。ステージ上部に高く飾られたアンモナイト。時間を象徴しているのか?集団で何かを示すように、秘められた暗号、繰り返される反復運動、からくり人形のような動き、猫のように前脚をかく、ぴょんとキョンシーのように跳ねる、フェンシング、うさぎ跳び···。
阿呆船(あほうぶね)。
15世紀から17世紀、中世ヨーロッパにて狂人を船に乗せて町から隔離する風習があったという。エビデンスがある実話なのか一種のフォークロアなのか。(ミシェル・フーコーは幾つかの記録を持ち出している)。今作では何処にも目的地はなく港から港を永遠に航海し続ける海上隔離施設。
ステージ上手奧でJ•A•シーザー氏のドラム生演奏。下手奧で多治見智高ジーザス氏のヴァイオリン生演奏。
オープニングは東大法医学部の床の下、自ら生き埋めになって冬眠している裁判長(加藤一馬氏)。裁判をする為に穴掘り人夫が掘って探す夜更けから。