シャープさんフラットさん 公演情報 キューブ「シャープさんフラットさん」の観てきた!クチコミとコメント

  • 実演鑑賞

    満足度★★★★★

    初演は2008年。ナイロン100℃の15周年公演として、ブラック・ホワイトの2チームに分け、更に台本も書き分けて上演されました。今回はふたつの上演台本をミックスした「ハイブリッド版」とも言えます。

    元々すごく好きな一作ですが、18年ぶりに観て、忘れていたシーンが多かったことも事実(すみません)。また、初演の出演者の「影」が見えず、今回のキャスト陣による良さや、初演とは異なる空気感が感じられたことも印象に残りました。

    ネタバレBOX

    サナトリウムに集う人々による群像劇。なのですが。時代がバブル後期で、高額な保養所としての機能も兼ねている、という設定。つまり、比較的元気な人と、病気治療中の人が混在する場所。登場人物たちの多くはそれぞれの闇や背景を抱えており、劇中でさらりと語られる真実ひとつひとつに重みがある。コメディ作としての「笑い」と、人間ドラマとしての「切実さ」。その両面が際立つ作品に感じられました。何より、主人公の劇作家の苦悩が、その立場であれば直面するであろうリアルな感情として描かれており、その印象が強く残りました。

    タイトルには「世の中の動きや価値観と折り合いのつかない人」という意味が込められています。社会の分断が進み、その間をSNSが埋めようとして逆に溝が深まる……という今日において、よりリアルに受け止められるテーマだと思います。

    0

    2026/06/23 15:11

    0

    0

このページのQRコードです。

拡大