一万円おじさん 公演情報 株式劇団マエカブ「一万円おじさん」の観てきた!クチコミとコメント

  • 実演鑑賞

    満足度★★★★

    香川県・高松市の田町商店街に新しくできた小劇場「絵本の劇場カメレオン」。本作『1万円おじさん』はそのこけら落とし公演でした。

    ネタバレBOX

    開演前から地元の観客たちで会場は賑わい、地域の演劇シーンの、ささやかながらもたしかな一つの転機のような場に立ち会えたことをまずとても嬉しく思いました。

    おかださえによる絵本『しごとってなあに?』(渋沢栄一の『論語と算盤』を元にした絵本で渋沢栄一の玄孫である渋澤健が監修を務めている)を題材に、子どから大人まで誰もがわかるやさしい言葉とストーリーで「お金」と「仕事」の仕組みを紐解くコメディ。
    やりたいことに向かって突き進む情熱家のカナコと将来を見据えて慎重に動く理論派のハル、そして突如公園に現れた1万円おじさんこと渋沢栄一を自称する男。対照的な性格で揉めがちな二人に謎の男が文字通り“金言”を告げる、というストーリー展開なのですが、「需要」や「供給」や「経営」と「協働」などについての教訓も盛り込まれていて、たしかに絵本的であるなと思ったりしました。

    一方で、若い女性二人に対しおじさんがああだこうだと言って、それに女性たちが納得したり感化されていく、という構図も相まって、ユーモアよりやや説教くささが先行してしまっている印象も受けました。とはいえ、1万円おじさんがあまりにダメおじなので、「いや、あなたに言われても!」というツッコミの余地は確保されているとも感じました。

    会場では、渋沢栄一にちなんで、劇中でも重要なアイテムとして出てくるサッポロ黒ラベルが売られていて、「これは飲みながら観るのがいいはずだ!」と思いつつ、審査観劇であることもあり我慢をしました。(今となっては、あれはカナコやおじさんと同じタイミングで缶をプシュッと出来る絶好のイマーシブ演出で、もはや飲酒も1セットの観劇という捉え方で良かったのでは!と後悔しています。飲めば良かった!)

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    2026/06/22 02:41

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