ここは世界の果てっぽい。【ご来場ありがとうございました!!】 公演情報 バジリコFバジオ「ここは世界の果てっぽい。【ご来場ありがとうございました!!】」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★

    暗黒のジェットコースター
    いつものように力まかせで、ぐいぐい来る。
    これはもう全力疾走。
    どこに向かうかわからないから「全力失踪」か。

    ネタバレBOX

    いつものミワさんたちの前説からすでに舞台は始まっていると言っていいだろう。
    ここは見逃したくない。
    ので、10分ぐらい前には着席して、ニヤニヤしながら待ちたいものだ。

    で、本編は、まるで脈絡がないと思うほど、どんどんいろんなモノを放り込み、突っ走る。
    ただし、場所は診療所の待合室だけだったので、意外と落ち着いていて、普通風(あくまで「風」)の演劇だった。
    のも、途中までで、ジョン&ジョージらしき2人(微妙に台詞が被り、その超有名なバンド名は明らかにならないが・笑)が登場したあたりから、ちょっとした歪みが現れてくる。ま、平たく言えば、人形様たちの登場だ。
    ただ、ここに至るまでが、いささか長く感じたのも事実。
    場所が固定であったために、よけいにそう感じたのかもしれない。
    前半からもっと走ってもよかったと思う。たとえ誰もついてこれないぐらいの速度でも。

    人形たちが次々と現れ出してからは、悪夢が怒濤のようにやって来る。細かいネタも仕込みつつ、とにかくどんどん進む。なんだかどこに終着点を決めないまま、突っ走っているような様は、爽快である。

    サイボーグのマネージャーとか、サザエさんタラちゃんにしたくって、男だと吹き込まれて中学生になった末娘とか、刺されるとバカボンのパパになってしまうウニとか、ウニ味の不味いサイダーとか、意味も説明もなくとにかく、情報過多が素敵だ。その過多の情報は満載にしつつ、とにかく走る、走る。
    声も枯れるかと思うほどがなり、役者の唾が飛び交う、飛び交う(笑)。
    今回は、特に、相当頑張りました、という印象がする。

    濃くて、アクが強くて、ネジれて、ヒネクレていて、とにかく最高だ!

    基本、バジリコFバジオのメンバー4人(木下実香さん、武田諭さん、三枝貴志さん、あと新人の1人・笑)は、とってもうまい。そして、いつもの吉田麻生さんのあまりと言えば、あんまりな子役っぷりは、大層好みである。

    3人姉妹だから、そしてロシアがらみだからと言うことで、チェーホフの三人姉妹の役名をそのまんまもじった役名なんていうのも捨てがたいじゃないか。

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    2011/02/05 09:06

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