ロクな死にかた 公演情報 アマヤドリ「ロクな死にかた」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★★

    見事に引き込まれた110分間でした
    黒い舞台上に2本の曲がったジェットコースターのようなモニュメントがあるだけの空間で、部屋・池袋の雑踏・駅のホームなどの様々な状況を上手に観客に伝え、台詞や行動も各登場人物達に分けて情感豊に物語を紡いでいました。人の思いや感情の連鎖・波紋という繋がりを愉しく笑いを交えつつ真面目に表現した見事な舞台でした。

    ネタバレBOX

    白い服の男女の会話
    女は病室で死が迎えに来るのを待っていて、
    男に飼っていた金魚の世話を頼む。
    男は女の死の現実から眼を背けて話題を変える・・。
    その話が鞠井クンの話

    いつも死について考えていた鞠井クンは
    彼女との買い物で別行動となり、
    待っていた交差点で交通事故を見て、
    人の死があっけなく簡単に起こる出来事に驚くが、
    自分も突然誰もいない世界に来たことを知り漠然とする・・。

    鞠井クンの彼女は、彼の死後も更新されるブログを見て、
    彼は死んでいないと思い、日々ネットに向かう引き篭もりとなってしまう。
    見かねた姉が相談相手を連れて来て、ブログの発信元を突き止める。

    生前、鞠井クンは友人に死とは肉体の死ではなく。
    記憶や情報の継続が出来なくなる事ではと考えて、
    友人に遺言で、自分の死後も自らの日記と考え方を綴ったノートと、
    ブログへのパスを託していた。そうすれば自分は死んでいないのでは?と

    友人は鞠井クンのいしを汲み取りブログを更新し続けていたが、
    鞠井クンの彼女が引き篭もりになってしまった現実を聞かされて、
    ブログの更新をやめる事にする。

    更新の停止に伴い鞠井クンの死を受け容れた彼女は、
    自分がしっかり生きてゆく決心をメールにしてブログに送る。

    白い服の男女、噛み合わない会話で。
    彼女の死後、女から託された金魚が死んでしまった事を、
    男は泣きながら告白する。

    といった話でした(途中いろいろ端折っています)
    うーむ、舞踏を取り入れ台詞も受け渡しての流れに淀みなく。
    笑わせつつも上記の話を観客に伝えてるんですから、たいしたものです。

    (まぁパンフも見ずに記憶で綴っていますので、
    けっこうズレがあるかもしれませんが、
    私の脳内では上記にて記憶されております。ハイ)

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    2011/02/05 05:53

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