ここは世界の果てっぽい。【ご来場ありがとうございました!!】 公演情報 バジリコFバジオ「ここは世界の果てっぽい。【ご来場ありがとうございました!!】」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★

    幸せになりたい
    極寒の土地、香深島で暮らす「最北端の姉妹」がいた。
    「最北端の姉妹」なんてゴロはなんとなく演歌の世界を想像するが、この舞台はあながちド演歌そのものだ。笑
    いつものように、人形達が前説をする。これが実に楽しい。

    以下はねたばれBOXにて。。

    ネタバレBOX

    その他、芝居の最中にも人形達や影絵も登場し、なんだかとっても楽しい気分に陥るが、そのうち、熊や河童、いあ、河童は出てこない。河童のような役者が居ただけ。その上、きちゃない神様や改造人間阿藤が登場し、物語はめちゃくちゃな状況になって、中盤、ぽっかーん!!としてしまったが、終盤で一気にその散らかした伏線を拾い集めるように収束していた。

    嘘をつきまくりながら恋人とロシアへの密航を画策する長女オリエ。その嘘に支配されながらも旅人と儚い恋愛を繰り返す次女マサエ。オリエの嘘のおかげで自分を男だと思い込む三女イリエ。

    彼女達はちょっとずつ罪深いが、その罪は母が家出してしまったのが原因のようだった。よくよく考えれば三人姉妹を正面から愛してくれる男達もいる。幸せは眼の前にあるのに、そこを見ていない姉妹たちは常に「幸せになりたい」という欲望の果てで、えいえんを求めて、ただただ踊っているように見えた。

    今回の芝居は中盤までがあまりにも散らかり過ぎて奇妙に感じた場面が多かった。それらを終盤で収めたが、そこに行きつくまでまで観客の忍耐も必要だったような気がする。

    次回も観たい。初心者には解り辛いかも。。

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    2011/02/04 18:22

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