公演情報
羽原組「フラガール’26」の観てきた!クチコミとコメント
実演鑑賞
満足度★★★★★
鑑賞日2026/06/02 (火) 14:00
【 羽原組「フラガール'26」 @ 赤坂レッドシアター 】
映画版は、羽原大介 脚本×李相日 監督のコンビで、蒼井優や松雪泰子ら、
南海キャンディーズの山崎静代も出演し、話題を呼んだ。
実力派キャストを迎え、2006年、「日本アカデミー賞最優秀作品賞」、
「最優秀脚本賞」ほかを受賞した、映画史に残る不朽の名作の舞台化。
映画マニアが選ぶ、キネマ旬報ベストテンでも第1位を獲得。
舞台では、今回が4度目の上演。
羽原組としては3度目となる。
公開ゲネプロを観劇。
元・SKE48、チームKⅡのH組の主演は惣田紗莉渚が務めた。
「ダンスのSKE48」は、裏切ることはなかった。
「マイホームヒーロー」で、元・乃木坂46齋藤飛鳥の友人役を務めた経験のある、
新星・十河茉由が、映画で、蒼井優が務めたセンターポジション。
炭鉱娘たちの「フラガール」の主役を奪ってみせた。
「母ちゃんの操り人形じゃない!」
清楚で恥ずかしがりやな性格が一変し、子供が反抗期、
成長する瞬間が観られる。
ここから大きく変わる花子。
花子の才能を一瞬で見抜いたのが、惣田紗莉渚演じる、
東京から招致された先生だった。
「どんなに辛くても、泣きたくても、笑顔でいなくてはいけないの。それがプロ。」
「私の指示に口答えしないこと。」
厳しさを見せる。
これは、SKE48然り、
他のアイドル、芸能人にもいえること。
親の死に目にも会えない時がある。
それを覚悟した者だけが見える、「見たことのない景色。」がある。
炭鉱閉山で、ハワイアンセンターを作る計画が着々と進む。
2026年は「女性が活躍する時代」と言われている。
それを体現するに相応しい物語に、仕上がっている。
炭鉱で生き抜いてきた男たちの悔しい解雇。
再就職先はハワイアンセンター。
若しくは…。
閉山した後の炭鉱を女性たちが守り抜いてみせた「フラガール」に涙が止まらない。
あっという間の2時間だった。
派手な舞台装置などない。
役者と観客が創り上げる舞台。
計算された照明の素晴らしさには賛辞。
昔、経験した舞台稽古までが想像できる。
あれ以上に、きつかったんだろうなぁ。
そして、「華やかな」舞台へ。
稽古量は嘘を付かないことを教えてくれる。
稽古で流した汗は、
お客さんの涙に変わる。夢に変わる。笑顔に変わる。
ーそして、「生きる希望に変わる」。
その日の前に。
(批評/吉永安志)