13人のスピード! 公演情報 マグズサムズ「13人のスピード!」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★

    これぞマグズサムズの笑い
    マグズサムズは大好きなコメディ劇団。理由は佐藤史久さんが東京サンシャインボーズ時代の三谷幸喜さんに近い作風だからである。昨今では珍しく正統派で良い意味でおっとりとしている。前回の公演では設定に無理を感じた点が多く、辛い評価をしたが、今回はそれもなく非常に楽しめた。
    バスの中という設定でのノンストップコメディ、非常にきついシチュエーションの中、作・演も役者もよく頑張ったと思う。
    フライヤーで強調していたスピード感よりもテンポのよさを感じた。自分が観た回は観客の反応もとてもよく、「元気を出して前に進もう」というメッセージもはっきり伝わり、心地よく劇場をあとにした。
    開演前の音楽も昨今には珍しく静かで、音量も絞り、騒々しくなくて好感が持てる。

    ネタバレBOX

    まず、観光バスの舞台装置がよくできていた。
    最近、制作の嶋則人さんは俳優のときは床嶋哲という芸名を使っているようだ。Oiスケールのときに知ったのだが、今回うっかり忘れていて、「嶋さんに似た役者だなぁ」と思って最後まで観ていた(笑)。このバスジャック男が面白い。やはりマグズの芝居に彼が出ると出ないのでは全然違ってくる。
    そして、テロリスト役の今村聡が好演。自信満々で高飛車だったときと、組織からのリストラを知ってからの落差が激しく、大笑い。本拠地のTHEフォービーズで観ていたときとはまったく別人の印象。作品が良いとこうも違うものか。
    OLコンビのまつおか晶と大澤友花梨のボケとツッコミぶりも面白かった。
    ストーリー展開も無理がなく、最後まで手に汗握りながら笑い、楽しめた。
    気になった点と要望をいくつか挙げると。
    運転手(日暮丈二)とバスガイド(泉粧子)の出発前の会話が少々長い。この芝居、リストラがキーワードになっているだけに、「リストラ→落ち込む」の演技が何度も出てくるとしつこく感じてしまう。
    ラストに忘れ物のパソコンをとりに栗原(神谷れい子)が戻ってくるが、鑑識が済んだあとでは不自然。
    運転手と栗原のロマンスを暗示する台詞があるが、運転手の冷静な対応に好意を抱いたと推察はできるものの、劇の中でそう感じさせる場面も少し入れてほしかった。ほかにも女性は何人も乗っていたのだから。
    1人6役と奮闘した猿渡亮太、前説で演じるのはすべて別人という説明をしていたが、それなら劇中の台詞にまで説明はいらないのでは。別人を演じ分けるのが俳優の力量で、配役に書くだけでもよかったのだから。
    また、以前の作品でも指摘したが接客業としての言葉遣いが少々ぞんざいなこと。「タバコ吸うのやめてもらえますか?」とバスガイドが言っていたが、接客マニュアルではこういう場合、「ご遠慮いただきたいのですが」と教えているのが一般的。

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    2011/01/30 08:41

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