GID(性同一性障害)をモチーフとした舞台
を、実際にGIDの当事者と一緒に制作・上演し、GIDについて知ってもらったり、
性やジェンダーについて考えてもらうきっかけを作ることを目的としているというのだから、異色の劇団だ。かなり絞られた具体的な目標だけに、繰り返しっぽくなる中で、どう変化をつけていくかが課題になっていくのだろうなあ。表現の仕方が妙で面白い部分と、やや意味不明の部分が半々くらいの印象だった。全体的に舞台の広さが生きていない感じだったし、どうも散漫な気もした。GIDを知ってもらう、考えてもらうのほかに、物語としての目標があったほうがいいのかも。