『OLと魔王』 ご来場ありがとうございました◎さよなら魔王!また会おう!! 公演情報 舞台芸術集団 地下空港「『OLと魔王』 ご来場ありがとうございました◎さよなら魔王!また会おう!!」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★

    キリスト教の七つの大罪
    を主軸に巻き起こすリビングコメディ。
    2007年に初演されたらしいが、ワタクシは初見。で、今回の衣装は今までとかなり毛色の違う可愛いらしいデザインで、がちゃぴんとムックを観ているよう。つまり子供が観ても喜びそうなキャラクター達だった。

    ネタバレBOX

    七つの大罪の中のそれぞれ一つを持った悪魔たちの衣装というのはワタクシの中ではもっとドロドロしたイメージだったから、こうしたコミカルな、くるくる巻き毛の羊を皮を被ったキャラクターたちが可愛いすぎて、どうしたって馴染めない。しかし、コメディなのだから、仕方がないと言えばそうなのだけれど。

    個人的には衣装は悪魔らしく、内容は恐そうな悪魔なのに「人の良いダメ悪魔」的な舞台の方が好みだった。

    物語は、ミサに呼びよせられた魔王は泡野家のリビングに突如、現われる。魔王の仕事は人間の魂を頂くことだ。早速、魔王は泡野家の主婦・倫子の魂を頂こうと契約を交わすが、どうしたことか倫子の勘違いによって、泡野家の間借り人として契約させられてしまう。

    勘違いから始った魔王と倫子と周りの人たちが織り成す物語だが、魔王の悪巧みを止めようとする維持派の悪魔たちのコミカルさがバカバカしい。そして魔界の王の魔王が始終、たかが人間の倫子やミサに振り回されてしまうキャラクターはペットのようだった。笑

    ただ、マモルという死に切れない魂の浮遊度がいまいち弱かったように感じた。別居中の夫に憎悪を抱いていた倫子の魂は悪魔を呼び寄せてしまうきっかけにもなり悪魔にのっとられてしまいそうになりながら、終盤、自ら生き方を変える展開は素敵だった。

    大道具の数々が素晴らしい。

    そうして手塚けだまが今回もきっちり自らのキャラクターを演じ魅了した。けだま・・、素晴らしい女優だとつくづく思う。
    そして倫子こと川根有子が悪魔とリンクしながら吐くセリフのド迫力には毎回、ヤラレル。もっと悪魔的な川根を観たかったが、まあ、仕方がない。笑

    2

    2011/01/22 12:36

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  • 形状不明>
    コメントサンクス。
    やっぱ、同感でしたか。苦笑!
    マモルが居なくなったことに関してミサがあまり傷ついてない印象があったからではないでしょうか?
    ミサのキャラクターが情に脆いキャラではなく、始終、魔王を見ていたような気がしました。
    ですから、マモルの存在価値がワタクシの中で忘れ去りそうでした。
    時々、パンツ姿の男子がうろうろしてるような・・。そんな感覚。笑

    コメディは最も難しい表現だと感じています。
    受け手の観客が「笑い」に対して好みが割れやすいのと、コメディほど時代に左右されるものはないと思っています。
    例えば10年前のコメディを再演しても、ネタが古すぎて、まったく受けないけれど、10年前のファンタジーや時代劇もの、小説のような物語は、廃れることなくいいものは良いと感動出来るはずです。
    ですから、コメディを表現するならアニメを読みなさいよ。といつも書き手には話しています。
    アニメほど斬新さとシュールさを持ち合わせたコミカルな表現はないと個人的には思っています。

    2011/01/24 13:01

    マモルの浮遊度は私もしっくり来ませんでした。事故のくだりが理解不足だったためかしら。倫子同様マモルも心が救われたはずなのですが、私にはイマイチ。なーーんででしょうね。全体的に「コメディ」に妙にこだわり過ぎてしまったのかしらと邪推します。

    2011/01/24 00:00

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