(再演)酒と泪と男とオカマ(ご来場ありがとうございました!) 公演情報 ザ・プレイボーイズ「(再演)酒と泪と男とオカマ(ご来場ありがとうございました!)」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★

    中々愉快!
    物語は家族愛がテーマ。屋台で酒を飲む男が、かつての父親との関係を店主にしんみりと話す。舞台は男の回想劇から。構成も良かった。


    以下はネタばれBOXにて。

    ネタバレBOX

    男が少年だったころ、母親は死んだ。その代り父親が母親になった。あんた、母親が欲しいでしょ!と。笑

    少年・ユキオはオカマになった父親が嫌で仕方がない。いちいち父親に抗うも、どうにか家族として成り立っていたが、ユキオがカツアゲされそうになると、何処からともなくやってきたオカマオヤジは息子を助ける為に仲裁に入る。

    自分の父親がオカマだと他人に知られてしまったユキオは、もう嫌だ!と家を飛び出してしまうも経済的に困窮してしまう。そこで友人のツヨシに金をせびり、どうにか暮らしていたが、ツヨシはオカマオヤジが働く店のママ・ツキヨ(オカマ)から事情を話して金を融通してもらっていたのだった。

    オカマオヤジをずっと前から好きだったママ。そのママから金を集るツヨシ。ツヨシから金をせびるユキオ。ユキオを誰よりも愛しているオヤジオカマ。4人の愛情はまるでメビウスの輪のように裏と表が交錯しながら漂う。

    そして父親が死んだ今、大人になった幸男は今更ながらに父親の愛情を感じるのであった。

    緩いコメディかと思いきや、きっちりと人間の情を直球勝負で描いていた。ここでの登場人物でツキヨほど見返りのない愛情をオカマオヤジに注いだ人物は居ないだろうと思う。ワタクシは個人的にツキヨのようなキャラクターは好きだ。振り向くことはない相手に注ぐ愛のふり幅が大きいのだ。そこにピュアを感じる。そしてユキオを演じた内田貴史の演技もきっちり魅せた。

    ふざけた芝居かと思っていたがヤラレタのだ。

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    2011/01/20 19:30

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