大人は、かく戦えり 公演情報 シス・カンパニー「大人は、かく戦えり」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★★

    久しぶりに泣き笑いしました
    「アート」で、大ファンになった、ヤスミナ・レザの脚本は、やはり期待通り、自分好みでした。

    題材が題材なだけに、もっと深刻なストーリーになるのかと思いきや、これは、本当に、コメディ色の強い、娯楽作品でした。

    日頃、苦手なタイプの女優さんである大竹さんの演技を楽しめるだろうかと、観る前は心配でしたが、今回は、それは杞憂で、これは、ベストキャスティングではと思う程。

    4人の登場人物の、関係や、日頃の鬱憤が、リアルに提示され、まるで、隣の家の喧嘩を聞いているような臨場感!

    深刻になり得る要素を盛り込みながら、それを突き詰めず、さらっと流す作劇が、芝居じみていないので、「そうそう、あるある」と単純に笑って観ていられて、最高のストレス解消にもってこいの傑作コメディでした。

    ネタバレBOX

    製薬会社の事なかれ主義や、夫婦間の心のすれ違い、子供の喧嘩に親が介入することの難しさ等、シリアスにしようと思えば幾らでも深刻に持って行ける芝居を、普遍性ある人間芝居に仕立て上げる、ヤスミナ・レザという劇作家の手腕に、心底恐れ入りました。

    彼女の芝居は、以前、ある新劇の劇団でも上演しましたが、この時はちっとも面白くありませんでした。

    この脚本も、演出方法を誤れば、コメディと、シリアスのどっちつかずのつまらない作品になった可能性も大で、これは、キャスティングと、演出の勝利を感じる作品でした。

    論議や、会話に従って、攻守所を替え、夫婦関係や、対人関係が、激変する様を、舞台上の人物配置まで、綿密に計算した演出のお見事なこと!!

    友人と二人、素晴らしい舞台作りに感激してそれぞれ、現実の家路につきました。

    3

    2011/01/19 20:21

    0

    0

  • KAEさま

    「猟奇的な彼女」は私も観ました。映画のリアルはまだ見過ごせるのですが、舞台はちょっと・・・。

    >私は、「そうそう、あるある」の類のお芝居が非常に好きなので、やはり、笑いの好みはきゃるさんとは大きく違いそうですが…。
    私は、「嘘嘘、ないない」というお芝居は、逆にあまり好きではありません。(笑)

    いえ、私の場合も、「ある、ある」派だと、自分では思っているのですが・・・(笑)。三谷さんのサンシャインボーズ好きでしたし。
    今回は周囲のオバサンたちのけたたましい高笑いに萎えて、引いちゃったんです。

    2011/01/24 14:50

    きゃる様

    トイレに行けないままの観劇は、気もそぞろになりますよね。
    同年代ですから、お察しします。

    なるほど、きゃるさんは、あそこが特に受け付けなかったわけですね?
    確かに、私も、遠方の席だっから良かったかも…。(笑)

    昔、いいよと友人に勧められた漢流映画「猟奇的な彼女」の、地下鉄内のシーンに、実は私もかなり引いてしまった方ですから…。

    でも、たとえ意見が違っても、きゃるさんとのように、実際、本当に同じ芝居を観た方との意見交流は、楽しいものですね。

    私は、「そうそう、あるある」の類のお芝居が非常に好きなので、やはり、笑いの好みはきゃるさんとは大きく違いそうですが…。

    私は、「嘘嘘、ないない」というお芝居は、逆にあまり好きではありません。(笑)

    2011/01/20 23:30

    KAEさま

    コメントありがとうございました。こちらに返信させていただきます。
    私も今回の大竹さんはいままで観たなかでは私の神経を刺激せずとても良かったと思いますね。過剰でなく、この役らしかったし。
    4人ともとても楽しんで演じておられて息も合ってたし。だからお稽古場の様子が浮かんできちゃうんですけど(笑)。
    個人的には疲れ気味のうえ、電車の連絡が悪く遅刻ギリギリにすべりこみ、トイレにも行けなかったので、短くてとても助かりました(笑)。
    「うん、あるある」的に笑えるという感想も同感。だからお客さんの反応が綾小路きみまろの漫談と共通すると思うのです。
    「コメディの好みが真逆」というのは確かにそうかもしれませんね(笑)。
    個人的にはあまり舞台でゲーゲーやる外国の芝居は好きじゃないんです。席が最後列だったのでよかったけど。

    2011/01/20 11:40

このページのQRコードです。

拡大