終わりなき将来を思い、18歳の剛は空に向かってむせび泣いた。オンオンと。 公演情報 青年団若手自主企画 だて企画(限定30席!)「終わりなき将来を思い、18歳の剛は空に向かってむせび泣いた。オンオンと。」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★

    まんま、生徒
    劇場に入った途端、制服姿の女子からタメ口で話される。
    ここで、「あん?!敬語と丁寧語をこれでもかってくらい使いまくりなさいよ!」なんつって抗議はできない。だって歳はくってても同級生だからだ。
    しかし、観客の殆どは既に立派な社会人になっちゃってるから、タメ口を叩かれてもタメ口で返す観客は皆無だ。ようするに大人は社会人としてのポジションをわきまえて頑なに守りきってるから、いくら演技とはいえ常識が邪魔をして他人にタメ口を吐けないのだった。笑

    ネタバレBOX

    客席はない。劇場に入るとそこは、まんま教室。つまり全員が同級生だ。観客はみんな静かに観る体制なのだが、そうは問屋がおろさない。無理にでも一員にさせられるのだ。嫌だなんては言えない。

    しかし、ワタクシはこういった参加型の芝居はすこぶる好きだ。しかも高校生になれるなんてチャンスはもう、二度とない。制服だって着たいくらいだ。白いソックスを三つ折にして短いスカートを穿いてポニテで登校したいくらいだ。

    だから嬉しくて仕方がなかった。仕方がなかったから目の前の教師がシリアスな演技をしようが、同級生が九州に転校しようが、前田先生の弟が死のうがそんなことはどうでもよかった。どうでも良かったから始終、笑みがコボレテ教室はシリアス満点なのに、こっちの気持ちは笑いが止まらないのだった。

    つまりはものすっごく楽しめた。観客にもうちょっと自由な発言機会を与えてもいいような気はしたが、まとまりがつかなくなるのだろうか?

    海老根が転校するシーンで顔をくしゃくしゃにさせながら涙する役者魂が凄い!と感じた舞台だった。よくもまあ、あんな状況で泣けるもんだ。

    青いかぜにふ~かれて~~♪

    音楽導入も最高!
    終盤、出演者の名前と序盤に撮った写真が映像で流されるがこのアイデアも凄くいい。
    もしかしたら、もういっかい参加するかも。笑

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    2011/01/19 17:47

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