公演情報
焚きびび 「グッド、バーニング」の観てきた!クチコミとコメント
実演鑑賞
間を置かずして二度目の水性での観劇体験。一度目が良かったので野放図な期待大状態で観劇。
折込にダンス系の公演チラシが多い。そう言えば黒田育世が振付スタッフにあった、と後で思い出したが、冒頭より身体パフォーマンス的要素は見えず、観劇の最中は普通にお芝居と観ていた。
男女二人が主要人物以外も扮装により演じ分けてロードムービー的に芝居を展開。二人芝居の末尾に、踊りというのか、ムーブ的表現で詩情を歌い上げる場面が据えられていた。作演出の益山氏はロマンチストで、この舞台表現の中に様々な「現代」を散りばめたかったようである。だが同時進行的にはその意図を情感をもって汲み取ることは易しくなく、リアルと幻視の風景の境界、人物の根底にある行動の動機は自分には見えづらかった。
劇構造と物語の全体を飲み下すには、観劇後作品を反芻する事を要する感じだが、敢えてそうしなかったのは自分を重ね得る存在として迫って来なかったからかな。
作演出の益山氏の名は10年以上前より認識。もう遙か昔に思えるが震災を挟んだ数年に亘って池袋で開催されていたF/T tokyoなる演劇フェスティバルで初観劇。2週間近いフェスの間に海外からの招聘作品もあり、国内のも様々な会場や広場で開催され、自分にはこれも多くの演劇活動発見の機会となった一つで、賑やかしい劇団子供鉅人(益山氏主宰)舞台をたまたま観られたのはフェス参加団体だったから。その舞台の記憶はほぼ無いが(というか観た直後さえ何を見たのか反芻が難しかった記憶がある。迫力はあったが)、十余年を経た今作とは、テイストは違うが色んな物を舞台にブチ込む作り方は変わらず、という所。狂気が理性に置き換わっている感じがふとしたような、しないような。