終わりなき将来を思い、18歳の剛は空に向かってむせび泣いた。オンオンと。 公演情報 青年団若手自主企画 だて企画(限定30席!)「終わりなき将来を思い、18歳の剛は空に向かってむせび泣いた。オンオンと。」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★

    やられた・・・。
    いや、あれなんですよ。
    なんだか参加型っぽい感じにビビっていたらですね。こちらの『観てきた』コメントに、ビビる必要ないよ的な、大丈夫だよ的な、そんなコメントが書かれていたものですからね、じゃあ大丈夫かなと、そうやって安心して行ったら・・・

    やっぱり自分にはちょっと大丈夫じゃなかったです。

    けど、良い試みだと思いました。

    ネタバレBOX

    劇場に着いたらその入口、学生服を着た、けれど、学生服を着ることにかなり無理のある年配の男性から『おはよう!ここだよ』といきなりのフレンドリーな言葉に戸惑いながらとりあえず階段を降りると、そこでも制服を着た女子達から『おはよう!』『おはよう!』と連続のフレンドリー攻撃・・・。

    なんだここは・・・と異空間に戸惑いながら受付に行くと、ここでも『じゃあ、名前教えてくれる?』とやっぱりフレンドリー。さらには奥から『こっちでこの紙に名前を書いてね』と、もう当然のようにフレンドリーに声を書けてくる。

    いやまぁいいんだけど・・・。

    ここまで来ると、ああ、なるほどそういうことか・・・となんとなく状況がわかってくる。要は、客は彼等のクラスメートという役割を与えられたらしい。

    ふむ。
    なるほど。

    そうして劇場内に入ると、そこは学校の教室そのまま。机が40程並べられていて、客は好きな席につく。

    ところどころに役者達が座り、ちょいちょい話しかけてくる。たまにフレンドリー過ぎて、要はタメ口過ぎてイラっとくるが、そこは我慢。

    ふと奥を見ると50過ぎと思われる男性客が『あれ?髪切った?』と、役者の女性に上から聞かれてる場面を目撃してなんだか苦笑。というか、なんだかいかがわしい風俗のように思えてくるから不思議だ。

    そうやって物語が始まるわけだが、客に交じって座っている役者達が物語を進めて行くものだから、客は客でなく、なんだか舞台の中のエキストラのようで、なんならたまにセリフなんぞを言わされるちょい役で、もっと言ったら前に出されて出席を取らされる脇役で・・・

    なんだ結局完全に参加型じゃん、と、で、こういうのすごく苦手なんだけど、と吐きそうなくらいの緊張感を味わっていた。

    はぁ、
    役者って大変だな。

    さて、教室ではクラスメートが引っ越すだの、担任が事故を起こして学校に来ないだの、ちょこちょことイベントを起こるわけだが、そうこうしてるうちになんとも甘酸っぱい過去の記憶が呼び戻されたりするわけだが、終わった時には緊張のせいでぐったりと疲れてしまっていた。

    と、
    そんな自分だったが、まぁこういうの好きな人は好きなのかもしれないし、なんならメイドカフェとか好きな人ならノリノリで楽しめるのかもしれない。

    それにしても、実際の学生時代はいつも自分がクラスの中心だっただけに脇役ってのはちょっと・・・。

    0

    2011/01/16 16:38

    0

    0

このページのQRコードです。

拡大