メゾン・ド・ウィリアム 公演情報 劇団バッコスの祭「メゾン・ド・ウィリアム」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★

    かなりの良作
    序盤、丹羽氏演じる公岡を中心とした大立ち回りがとにかく凄かった。 
    結構迫力があって目が釘付けに…本当に軽やかな身のこなしでした。 
    実にさり気なく連続バク転を決めてみせた女史もスゴイの一言。
    ここまでのアクションシーンは、なかなか観れないよなぁ。

    私は「笑い」の要素をまず期待して観に来ていたのですが、少し
    性急ながらもいい感じのツッコミで、程々にクスリと面白がる事が
    出来ましたね。 牧田巡査がいい味出してたように思います。

    ネタバレBOX

    結構メインストーリーの「いじめ」の問題が後半思っていたよりも
    大きくクローズアップされてきたのにはビックリ。
    一人二役を用いながらの、いじめで自殺した少女の周囲、そして
    復讐に堕ちていく元教師・公岡の姿は、観ているこっちが指弾され、
    追い詰められているようで…。

    「学芸会も」「遠足も」「私の写真だけ塗り潰されているんです」

    上の件は、演出も相まって少し圧迫感すら覚えたよ。
    実際にいじめの現場にいた人が観ていたら、プレッシャーって、私の
    比じゃないだろうな…。 なんかものすごくリアルな様子だった。
    実際にあってもおかしくないような。

    中盤、辻氏の真理奈の独白が伏線になって、最後の衝撃的、かつ
    感動的な再会に至る部分は少し出来過ぎな気もしたけど素直に
    ああ、良いなあ、と思えた。 何より、最後の真理奈の呼びかけが
    胸に響き過ぎた。 なかなか力強い台詞でしたね。

    「私は、今は元気だよ!! 上の部屋、掃除して待っているからね!!」

    登場人物も、それを演じる役者も、ホンも唯一の魅力を持った良作、だね。
    秋の再演作品にも期待。

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    2011/01/14 22:31

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