かいそう 公演情報 KAEDEN「かいそう」の観てきた!クチコミとコメント

  • 実演鑑賞

    満足度★★★★

     2回目の公演ということのようだが、脚本は中々しっかりしている。演技の上手い役者も2人いる。尺が60分の作品なのに開演が7分遅れた際何もエクスキューズが無かったのはちょっと気になった。

    ネタバレBOX

     劇団名には3つの意味が含まれているという。主宰者名、EDEN、DENの3つだ。今作のタイトルが漢字表記でなく、表音文字表記である理由も同様である。漢字で表現すれば回想、会葬、回送、海藻、階層等々かなり多くの解が得られよう。言い換えれば人生に必要な選択から逃げている発想だと断じることができる。まあ、それが可能なうちは繭に籠っているのも良かろう。何れ嫌でも選択せざるを得ぬ局面が現れる。この事実を脚本家が理解しているのは明らかである。ヒトという生き物が関係性の網目から決して逃れることができない存在である事実も。単にヒトのみならず総て存在は諸関係の中に在る。劇団名に端的に示されているようにその時迄のmoratorium或いは自死という解が待っている訳だが、今作はこの辺りの各登場人物の在り様をKAISOU行き及びTENBOU行きの列車の行き先で示している。その行く先は同名であっても個々人に定められた下車駅は各々たった1つしかない。車掌兼運転手によればこれらは総て運命で定められているのだという。それら個々の事例がオムニバス形式で展開する。尺は60分。
     演出で気になったのは、小道具として用いられる吊革が、スマホに成ったり、数珠になったりと他の様々なアイテムになって用いられるのだが列車に乗車後、最初に吊革がスマホに変じる際、ちゃんと一旦吊革を隠し持つ役者がいる反面、ぼんゃり観客に晒したままの役者が居た点に演出家がダメだしをしていなかった模様が見て取れる。これはマイナス点だ。ラストシーンは解釈が分かれようが自分の解釈は、演劇セオリー通り、気の利いたものとした。

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    2026/03/27 11:11

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