牡丹の花は匂えども 公演情報 遊戯空間「牡丹の花は匂えども」の観てきた!クチコミとコメント

  • 実演鑑賞

    満足度★★★★★

    面白い、お薦め。観応え十分。
    三遊亭圓朝の落語にかける情熱というか覚悟、そして息子 朝太郎との親子関係を中心に描きつつ、明治時代における世相や風俗そして芸能史を浮き彫りにする 端正で重厚な物語。その時代感覚を観客にも体感させるような…この劇場で履物を脱いで入る のは遊戯空間の公演ぐらい。明治期の(落語)寄席は座敷布団だったこともあり、その雰囲気を味わわせる工夫のよう。

    舞台上に 捲りがあり、さらに語りが 年代順に話(出来事)のさわり を分かり易く話す。キャストは18名、そのうちシングルが6名だけ。多くのキャストは複数役を担うが、情景が混乱することはない。それだけ場景の内容が それぞれ独立した見せ場を持っており魅力的なのだ。もちろんキャストの演技力は確かで、照明や音響/音楽といった技術が効果的に支えている。

    朝太郎の悪行(すりの手先)が新聞沙汰になり、その様子を表すかのように客席に「東京曙新聞」を配布する。その新聞に「コレラ流行--感染が拡大--死者が十万人を突破した」という記事、そしてコレラで客が寄席(落語)に来ないと嘆く。まだ記憶に新しい コロナ禍という現代の(芸術)活動に重なる出来事も点描する。圓朝個人のことだけではなく 社会との関りといった幅広さ奥深さも観せている。
    秀作。
    (上演時間2時間30分 休憩10分)追記予定

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    2026/03/21 11:59

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