公演情報
シタチノ「虚無という名の楽園」の観てきた!クチコミとコメント
実演鑑賞
満足度★★★★
面白い。表層的にはスタイリッシュ、内容は骨太といった印象。ほぼ満席。
心が折れた時から立ち直り方を忘れてしまったか、無関心を決め込むことで 心穏やかに過ごす、そんな虚無の楽園にいる主人公 一ノ瀬律。その彼がいるアイドルユニット「crest(クレスト)」で問題が起き、少しずつ心の変化が生じ 後悔しないように生きていくことを模索する成長譚。公演は、劇中にアイドルユニットのパフォーマンスとして歌・ダンスを挿入し観(魅)せているのも見所の1つ。
煩わしいことに関わらず 心を閉ざしていれば気楽。しかし世の中、人との関りを閉じることは難しく いつの間にかユニット内の問題に巻き込まれていく。諦めない人への愛情、後悔・反省だけではなく希望を糧として生きようとしだした人々への応援歌でもある。その描き方が現代的なアプローチで面白い。説明にある「彼に会ってしまってから何かがおかしい」の「カレ」が肝。
少しネタバレするが、ユニットが所属する事務所の対応、それがリアルな芸能事務所と重なり興味を惹く。理不尽なことには拳を握り大声で叫び弾糾する。しかしSNSなど特定し難い人々へは…情報があふれる社会の中で「何を信じ、または信じないか」「どう生きるか」を選択することは容易でない。情報に翻弄されながら、それでも自分の信じる道を歩もうとする物語。それをキャストの熱演がしっかり支え紡いでいく。
自分好みの公演。
(上演時間2時間10分 休憩なし)追記予定