2月の花火 公演情報 ヒトトナリ「2月の花火」の観てきた!クチコミとコメント

  • 実演鑑賞

    満足度★★★

    説明にある通り「恋の行方と、島の因習に巻き込まれた人々の愛憎渦巻くサスペンスの結末は」といった内容で、伏線を張り それを回収し収束させる手堅い展開であるが、何となくコンパクトと言うか こぢんまりとまとまった感じ。サスペンスという緊張感はあまりなく、伏線の回収も終盤一気に明かすため、謎解きの高揚感に乏しいのが惜しい。

    タイトル横に<-A.R.P second- 第一幕>とあることから、ヒトトナリの旗揚げに花火の打上げを重ねた意味合いかと思っていたが、物語の内容そのものを表している。打上げ花火(大会)といえば 日本の夏の風物詩の一つだが、なぜ2月に ということが肝。島に唯一残る古びた民宿「朝日」を舞台に 緩く紡いだ人間模様、もう少し凝った展開でもよかった。恋の行方は「希望を残した」という言葉の余韻。

    少し気になったことが…。
    (上演時間1時間20分 休憩なし)【Bチーム】

    ネタバレBOX

    舞台美術は民宿「朝日」の共用---リビング兼受付。中央奥に2階へ上がる階段、中央にソファとテーブル、上手に受付と電話台。壁には飾額と「朝日」と書かれたプレート。壁は下が木目調、上がオフホワイトになっており、そこへ水面に揺れる月灯りのような照明を照射し不安・不穏感を表す。

    冒頭 ソファに黒布を被せ、何やら怪しい行為をしている男を見て騒ぎ出したところから始まる。怪しい男は長谷川、そして騒いだのは高橋。高橋は殺しの現場を目撃したと勘違いし逃げようとしたが、ハプニングが起きる。後々分かるが、長谷川は高橋を庇い崖から落ち、そのショックで一時的に記憶喪失になる。高橋は失業し金もなく死のうとしていたが…。高橋は長谷川が転落死したと早合点し、財布や携帯電話を奪い長谷川に成りすまし民宿へ。

    民宿をやっているのは めぐみと半年前から勤めだした ゆき。ゆきが怪我をしている長谷川を民宿へ連れてきたことから慌てだした高橋。そんな時、町長で民宿の持ち主である小岩が江戸川という男を連れてきて、彼の息子と見合いをするよう勧める。恩義があり断れない めぐみ、しかしその裏にはある悪事が隠されていた。花火の催行には国から助成金が支給され、実際の打上げ花火本数をごまかし私腹を肥やしていた。それを告発するために といったサスペンス。ごまかして打ち上げなかった花火を時季外れの<2月>に上げることで島民に不正を知らしめる。

    島という閉鎖性、そこに悪しきことと知りつつ島民の同調圧力に屈してきた町長の苦渋(島民が減少し財政難を補ってきたよう)。その意識を本土の人間が悪用する典型的な犯罪構図。ただキャストが7名、上演時間80分とコンパクトであるから真の悪人(江戸川)は1人で迫力に欠けたこと、終盤は駆け足の展開になったのが惜しい。

    気になったこと、それは暗転が多く その時間が少し長く感じられたこと。長谷川に告発を手伝わせたジャーナリストの千葉が ゆき のことを知っていたのは何故なのか ということ(事前に繋がっていた?)。自分が観逃したか聞き逃したかな。
    次回公演も楽しみにしております。

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    2026/02/14 16:54

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