偏執狂宣言集Ⅵ-Paranoia Papers6-/Red Nude² Vol.3 公演情報 劇団パラノワール(旧Voyantroupe)「偏執狂宣言集Ⅵ-Paranoia Papers6-/Red Nude² Vol.3」の観てきた!クチコミとコメント

  • 実演鑑賞

    満足度★★★★★

     一幕三場。途中2度の場転は初回5分、2度目3分弱。板上ホリゾントにスクリーン、その手前にカーテンを設けその何れもに映写可。上演に必要な舞台美術の多くは場の内容に応じ、その都度設定される。

    ネタバレBOX


     フィジカルなシーンとメタフィジカルなシーンを巧みに撚り遭わせ、偶々露出した氷河内で発見され大戦中の収容所に収監された極めて特殊な体質を持つ推定年齢16~7歳の少女に対する科学者たちの調査・実験を縦軸に、この収容所の所長である大尉の、状況総てを秤に掛けて見切り諸対応を決定、指示を出し所轄内を差配してゆく様を横軸に編んでゆく。尺は約90分。
     自分が最も素晴らしいと感じたのは三場。敵が収容所を制圧する間際のシーンで、司令部からの指示を中尉が告げに来るシーンである。中尉は上官である大尉に横柄な態度で臨み、大尉はそれを許し司令部からの指示通り総ての責任をたった独り大尉だけが負う。それを侵入した敵の眼前で見せる為の芝居までうち、確たる現行犯の証拠として敵に見せつけ処刑される。この行為を通して残った総ての自国軍の部下たちの命を助けたのである。この三場のしょっぱな、大尉に助けられた部下たちが催す戦後の催しのシーンが描かれるが、元中尉は英雄として称えられている。だが真の英雄はたった独りで罪を負い残った部下たち総ての命をその知恵で救った大尉であったことが明らかに見て取れるメタフィジカルな行為は、物語の秘められた真として描かれていた点である。大尉を演じた役者さんの演技も素晴らしい。

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    2026/02/12 12:29

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