少年少女 公演情報 あわぷれ「少年少女」の観てきた!クチコミとコメント

  • 実演鑑賞

    満足度★★★★

    面白い、お薦め。
    ありそうな情況の中でフッと陥る人間の寂しさ 孤独、それを笑いを交えて描いた珠玉作。
    あわぷれ の旗揚げ公演(作品)であるが、先日の「若手演出家コンクール2025」の最終候補作(優秀賞受賞者)の1つで、前後しての上演になっている。

    上演時間が短く、ワンシチュエーションにも関わらず 男女2人の面白おかしい会話の中に強烈な癒しを感じる。少しネタバレするが、冒頭 女がスマホを打ちながら独り言を言う、それによって瞬時に情況が解る。そして説明にある宅配業者の男との奇妙な触れ合い?が見所。
    (上演時間30分)

    ネタバレBOX

    舞台は3面客席。会場入口と反対側、壁側面に沿って2列。壁側客席から見るとベット、ソファとミニテーブルが置かれ、服やゴミが散らかり雑然としている。その乱れが 女の心を表しているよう。

    暗がりの中、スマホの液晶光だけで女の顔が浮き上がる。30歳 ニート 処女 (パチンコ)ギャンブル好き 借金300万、そして母一人…ずっと母一人だったがその母が昨日亡くなった。女がブツブツ物悲しい独り言を言っている。そこへ宅配業者(男)がやってくる。女の首に太い輪ゴムが巻き付いている。自殺しようとしたが 輪ゴムが足りなくアマゾンで購入(936円)した。この状況を男に話 代金を払ったが、男はとっさに1円を隠し935円しかないと言い掛かりをつける。

    女にもう金が無く、男に(金を)負けろ とか1円を貸せと迫るが…。女の繰り言に対し 男も3か月前迄は引き籠り それも17年間。もちろん童貞。どちらが不幸なのか競い合っているような可笑しみ。男は突然 女を飲みに誘う。あなたは「タイプなんです」。そして女の顔をビンタする。女の痛いという言葉に反応して、「痛い」と思うのは生きたい証だという。ほんとうに死にたいのか自分に向き合うように言い、それを宿題とし1円の支払いを猶予した。

    1人の女が自分のことを話しているだけ、それなのに一気に引き込まれてしまう面白さ。孤独な空間に放たれる言葉は同情を誘わず、むしろ傷だらけになっても何とかなる。そんな開き直りを温かい眼差しを持って描いている。この作品は魂を救済する。ラストの余韻が見事!
    次回公演を楽しみにしております。

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    2026/02/09 00:26

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