満足度★★★★★
有り得ないことを信じさせる力
久々に観るキャラメル。やはり、生で観るこの劇団には、独特の力があると感じました。
大方が、SFファンタジー的作品が多く、ストーリーだけを語ろうとすると、正直バカバカしいような印象すらあるのに、それを、観客に、まるで、有り得ることのように錯覚させて行く、劇団の天分のようなものを感じてしまうのです。
かつて、この劇団のファンだった時、やや生理的に耐えられないと感じた、女優さんのキンキン声も、今回の芝居では感じませんでした。
以前は、苦手な女優さんだった、岡田さつきさんや、大森美紀子さんの好演は、観ている内に、頬っぺたが緩む程、嬉しい発見でした。
三浦剛さんは、たぶん初舞台を拝見しています。「容疑者Xの献身」の時にも、良い役者さんに成長されたなあと感慨深くなりましたが、今回は、更に、役者としての器の広さを感じ、とても頼もしく思いました。
西川さん、上川さん、近江谷さんのトリオが揃う舞台は、何年振りでしょう?
3人が、同じ舞台上にいるだけで、涙モノでした。
やっぱり、キャラメルって凄い!!そう感じさせられた、25周年記念公演でした。観られた幸運に感謝します。