公演情報
演劇企画イロトリドリノハナ「演劇企画イロトリドリノハナvol.6 Airswimming エアスイミング 2026」の観てきた!クチコミとコメント
実演鑑賞
満足度★★★★★
まだ残席もあるそうである、是非観ておきたい作品だ。
ティーム“森”初日を拝見。
板上、センター中心を軸に対照的に置かれた湯舟が2つ。上手側壁前には飲料用ポットなどの置かれた家具、収納家具が見え、対面の壁前には掃除道具等の置かれた収納具が在る。精神を病んだ者達を収容する施設である。無論、現実には四囲を檻に囲まれているが、舞台では手前の檻だけ取り去られている。ホリゾント手前の檻の奥には大きな丸く柔らかな素材で作られた椅子が置かれ、矢張り球形のオブジェが空間に吊るされているのが見える。このスペースは空想癖のあるポルフの生み出すファンタスティックなイリュージョンを視覚化する際等に用いられて大きな効果を発揮している。原作自体は極私的に「精神を病んだ」とされる2人の女性を主人公に彼女らが正常とされる社会から受けている評価、受けてきた評価、そして収容されるに至った経緯等が序盤で示され、結果と収容されて以降を時系列にほぼ従う形で表現してゆく。尺は間に10分間の休憩を挟んで約135分。
開演前にはビートルズの曲がインストルメンタルな形で流され今作に向き合うことになる観客の心を和ませてゆく。舞台美術は基本的に安定感があり、親和性も高く良いセンスだ。前回公演より遥かに観客の心に訴える時宜を得た演出になっているのは、今回も演出を担当している森下 知香さんの作品読み込みが更に深化、進化したせいであろう。音響、照明のセンスの良さも抜群である。
板上、終始照明は昏め。これは親族・眷属や世間からドルフとポルフがどのように見られ、どのような評価に晒されているかを暗示していると解することができよう。実際、当代流行りのジェンダー論争でも最弱とされる女性2人の半世紀にも及ぶ収容所生活は、強く観客の心を撃つ。(追記2.7 )
2026/02/12 05:17
2026/02/07 13:36
2026/02/07 10:22
この物語は、とにかく情報量が多く、あまりにも引っかかるところがありすぎて、どこから話したらいいか、わからないですね。(笑)
でも、そのような贅沢な楽しみができるのが、この作品の良さだと思っています。
この物語のラストシーンは1958年。
イギリスでは、翌年の1959年精神保健法が成立し、拘留ではなく自由意志での退院が促進されたとのこと。
それを踏まえて執筆されたのでしょうね、このお話は。
本当によくできていると思います。
退院した二人が、外の世界で心機一転。新しい人生を末永く送ったことを心から願っています。