満足度★★★★
なかなか楽しめた
狭い「楽園」の空間をうまく生かし、カフェバー公演風にしたのが面白い。このところバー公演で良い物に当たらなかったので、「掘り出し物」に思えた。
クリスマス物として悪くはないし、前回の作品よりは進化しているように感じた。
この作者は回想を入れた謎めいた作品が好みのようで、背伸びをして荒削りな点もいくつか見受けられるが、私は作品に好感を持っている。
まだ若い人らしいので、伸びしろはありそうだ。
やはり年を重ねて身に着けていくものはあると思うし、事実、学生時代から観続けている劇団の作家もみなそうだったのであまり心配はしていない。
実のところ劇作には全く向いていないと思われる作家もときにはいるが、この作家はそうではないと思う。
内容の感想はネタバレにて。