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Re:トライカクテル
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けったマシーン「
Re:トライカクテル
」の観てきた!クチコミとコメント
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アキラ(1498)
残念
やる気は感じた。
ただし、いろいろなものがそれに追いついていないという印象だ。
ネタバレBOX
主人公の成長ドラマにしては、葛藤が浅いし、小説を書くということが非常に安直に使われていた。
恋愛ドラマとしては、男女の気持ちの動きがまったく見えなかった。と、言うより、主人公の彼女が一切出ないので、彼女の気持ちがわからないのだ。もちろん、彼の彼女に対する気持ち(熱さ)も感じないし。
そもそも、主人公の彼女は、別の人と付き合っていたのを、主人公が何度もアタックして手に入れたと言う。そのときの彼女が彼と付き合うことを決めたのは、彼が書いた小説を読んで、こんな小説を書く人ならば自分も大切にしてくれると思った、ということ。これって、何度もアタックしたことと、微妙な関係にないだろうか、すっきりしない。
また、その彼女は、主人公と別れた後に、主人公が嫌っていた上司と付き合うのだ。当然、元彼の上司(同僚)であることは承知の上だろう。だって、主人公は、バーでさえ、上司のことを愚痴っていたぐらいなのだから、彼女は知っていて当然だ。
そんな彼女に魅力があるのか? と思いつつ見ていた。ひょっとしたら、彼女が舞台に登場しないことで、観客の気持ちをそのように向けて、ちょっとしたどんでん返しがあるのかも、と思ったら、まったくそんなことはなかった。
また、主人公も彼女に対して、自分がリストラされたときに支えになってくれた、と言いつつ、身勝手なこと言い、そのため彼女は去っていくのだが、それに対する反省の色さえない。
何度もアタックして射止めて、身勝手なこと言って振られて、だけど復縁したいから小説を書いて、と、あくまで自己中心なのだ。
彼女の気持ちなんてどこにもない。なんだかなぁと思ってしまう。
だから、恋愛モノとしても、観ていて気持ちが入らない
結局、主人公は一体何をしたかったのか? ということだ。
小説を書くことに情熱があるわけではないし、仕事に一生懸命というわけでもない。彼女と一緒になりたいと思っているわけでもなさそう。小説を書くということが、単に彼女の気持ちを振り向かせたいだけというのには、共感できるわけがない。それなのに、一生懸命パソコンを打ったり、編集者のアドバイスを受けたりするシーンがあったりして、ちよっと白けてしまう。
主人公、ほぼ無表情と言っていいし。
最悪なのは、ラストに主人公が事故死してしまうらしきシーンだ。
ドラマチックを履き違えた、唐突なそんなシーンは、いかがなのものか。
いずれにしても、なんだか安い話になっているとしか思えない。
主人公の書いている小説の登場人物(主人公の分身のような)が登場するというアイデアは面白いと思ったのだが、今ひとつ物語に融合してこない。
彼らがいる意味が見えてこないのだ。
彼らが、主人公のことを回想するという感じの狂言回しになれば、すっきりしたように思える。と言うか、誰がこの物語を引っ張っているのかが、見えてこないのだ。あるバーに集う人々の群像劇というわけでもないし。
観客は正直なもので、わずか70分程度の上演時間なのに、時計を見てる人が数人いた。
物語だけでなく、演出のテンポが悪いのだ。
具体的に言うと、無言で会話しているように見せて、音楽を流すシーンがやけに多い。これって、全部カットしてもいいのではないかと思ったほど。
例えば、主人公が泥酔するシーンがあるのだが、暗転後、まずはバーに客がいて無言で会話していて、そこにマスターの妻がやってきて客に紹介する。そして、主人公が酔って入ってきて、マスターや客がソファに寝かせる。ここまでBGMで全部無言の会話。
これって、ここまで必要なのだろうか。暗転後、バーのソファに酔って寝ている主人公がいる、で意味は通じるだろう。
こんな余分な説明シーンが多いのだ。70分なのに。
また、ラストにサンタの格好をした主人公が、元上司を殴って元彼女のところへ向かうシーンがあるのだが、これも構成が悪い。
サンタが元上司を殴って、暗転。
主人公の書いた登場人物の会話シーン。「あれ走っているよ」の台詞でつなぐ。
サンタに扮した主人公が走るシーン。照明が彼の横から当たる。
主人公の書いた登場人物の会話シーンに戻る。彼らの会話で主人公が亡くなったことがわかる。
というのが実際の舞台なのだが、サンタが殴って走るシーンへのつなぎが悪くヘンな間が空いてしまう。映像作品のようなカットバックが、テンポ悪く入るからだ。
ここは単純に、
サンタが元上司を殴り、走り出す、そして横から光。
で、小説の登場人物がその顛末を語る、
というのでよかったのではないだろうか。
主人公が亡くなるということの是非は横に置いて。
他の登場人物のエピソードも、それぞれ悲喜交々なのだが、それが別に本筋にかかわってくることはなく、例えば、マスター夫婦の妊娠に関するエピソードも、意味なく人の出入りがあって(会話のズレを演出したいがための人の出入りがあった)、説明的に演じられる。それが後で物語に活かされるわけでもないし、それほど笑いが起きるような内容でもない。
役者については、申し訳ないが、誰もその役に見えなかった。例えば、やり手のはずの上司は仕事ができるようには見えず、マスターの妻は編集者には見えない。バーテンダーも所作やカクテルや飲み物を作っているのが、単にコップに何かを注いでいるだけにしか見えず、プロの感じがしない。
バーのバイトや振られる客の本業が裏に見えてこない(具体的な本業を舞台上で説明せよ、と言っているわけではない)。つまり、役が背負っているはずの生活が見えてこないのだ。
厳しいことを言うが、公演を打つ前に、何かやらなくてはならないことがあるのではないだろうか、受付の印象がとても良く、役者も頑張っていることは、十分に伝わってくるだけに、残念でそう思ったのだ。
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2010/12/19 09:03
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