土砂降りの太陽 公演情報 24/7lavo「土砂降りの太陽」の観てきた!クチコミとコメント

  • 実演鑑賞

    満足度★★★

    何となく『蟹工船』みたいな話なんだろうと思っていたら全然違った。TRASHMASTERS系の社会派。よく工夫されている脚本だと思う。

    岡山県と広島県の県境にある山を貫く山岳トンネルを掘る掘削工事。県議員の悲願の事業であり、その息子(平井泰成氏)が若いながら現場監督に抜擢された。周囲から親の七光りだと陰口を叩かれながらも必死に職務遂行に専心する。口が悪く粗暴なベテランの金成均(きん・せいきん)氏。残土を運び出すダンプのドライバー、今井未定さん。体調不良で離脱した火薬責任者の代わりを務める風見玄氏。ゼネコンから出向して現場管理に来ている佐神寿歩(ひさほ)さん。若い作業員、秋山拓海氏は食い終わった弁当の割り箸を折る奴。

    今井未定さんがほぼスッピンでデコトラのドライバー。非常に魅力的な女性でこういう現場にいたらメチャクチャ可愛がられるタイプ。

    平井泰成氏のイラッとしてキレる寸前の演技が流石。

    「猫、見ました?」
    タイトルの意味が判明する時から話は盛り上がる。

    ネタバレBOX

    金成均氏はリアル。どの現場にも必ずいる奴。ただちょっと脚本のキャラ設定がぶれている気がした。断固工事遂行派か安全優先派か決めるべき。

    どうやら天然のウラン鉱床が工事現場付近にあるようだ。粉塵を吸った作業員は腎臓に障害をもたらす。湧水に高放射能汚染があり猫は内部被曝したのかも知れない。体内に取り込まれた放射性物質は体外に排出されるまで放射線を出し続ける。放射線はDNAを損傷し遺伝子・染色体異常を引き起こす。

    妊娠していてこの地で暮らすことになる佐神寿歩さんと残土集積地に実家がある秋山拓海氏の話になる。自分に直接関係しなければどうでもいい課題、所詮は他人事。だがもろ自分に直撃する場合、一体どうすりゃいい?

    作家が誰の側にも立たないので両論併記のみになってしまう。いろいろな意見、考えがあるが現実に選べる選択肢は限られる。その中で生活していくしかないんだと。正論だが作品の余韻としては弱い。間違っていてもいいから作家の生の声が欲しい。

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    2026/01/26 07:22

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