さらば曽古野遊園地 公演情報 アガリスクエンターテイメント「さらば曽古野遊園地」の観てきた!クチコミとコメント

  • 実演鑑賞

    満足度★★★

    老舗繊維メーカーが何故か運営する地方の遊園地・曽古野遊園地。ワンマン社長・佐藤B作氏(映像出演)の肝煎りと熱意だけで続く赤字部門。反社長派の専務・中田顕史郎氏は社長を引きずり下ろす第一段階として遊園地を不祥事で潰す計画を立てる。腹心の古谷蓮氏にその密命を与え園長として送り込む。とにかく問題起こして閉園に追い込めばいいんだろ、とメチャクチャな運営判断を重ねる古谷氏。それが何故か裏目裏目となり···。

    全5話なのだが第2話が面白い。これは必見。客席もドッカンドッカン沸いた。

    シチュエーションと各キャラ設定がキッチリ作り込まれているので各話魅力的なゲストを放り込むだけで幾らでも面白い話になりそう。古谷蓮氏と榎並夕起さんの関係性なんかも今後の焦点に。
    人気長寿シリーズ化を望む。
    全話YouTubeで無料公開するそうなので観劇出来なかった人はそちらを。

    ネタバレBOX

    ①「打倒する人々」
    園のマスコットキャラクターである虎のソコノン。変な客に付きまとわれてセクハラに遭い、中に入っているスーツアクター・江益凛さんがキレて投げ飛ばしてボコってしまう。客は傷害の被害届を警察に出すと園を脅す。
    生配信のコメント欄が面白い。キーワードは「曽古野遊園人」。

    ②「宙吊りな未来」
    ジェットコースターが上空で緊急停止。二組のカップルが取り残された。山田岳功(がく)氏&波多野伶奈さん、三原一太氏&佐瀬恭代(やすよ)さん夫妻。極限の状況での会話劇。
    桃尻犬の傑作、『瀬戸内の小さな蟲使い』の設定と同じだが展開の捻りが効いている。山田岳功氏は武井壮っぽい。

    ③「おしのび」
    マイナーな男性アイドルグループ「地球儀」の熱狂的ファンである鹿島ゆきこさん。推しの佛淵(ほとけふち)和哉氏が恋人・雛形羽衣さんとまさかの来園。ショックとプロ意識とで感情がグチャグチャ。その二人をカメラでつけ狙う謎の女・さんなぎさん。
    とにかく佛淵氏が何役も演じるので着替え地獄。途中、ソコノンのマニキュアがピンクだったので江益凛さんだったと思う。雛形羽衣さんがエロい。

    ④「不都合なスポンサー」
    修理費用が捻出出来ないまま、止まったままの観覧車。伊藤圭太氏が営業を掛け、大手化粧品会社のスポンサーを取り付けることに成功。だが社長は度を越した国粋主義者=レイシスト。
    DHCの創業者・吉田嘉明氏やアパグループの創業者・元谷外志雄氏をモデルにした女社長・小林あやさん。ヘイト発言ネタはスレスレ。遊園地の客にクルド人一家でもいたら面白かった。秘書の田久保柚香さんは髪型、メイクが斬新で一見誰だか分からなかった。女子プロレスラーの二上美紀子(GAMI)みたいな雰囲気。今の時代に合った非常に危ういネタ。

    ⑤「遊覧自転車大爆破」
    園専用の遊覧自転車を私用でいつものように乗り回す前田友里子さん。突然、自転車から「この自転車を止めたりスピードを落としたら爆発します」との音声が流れる。ずっと自転車に乗りっ放しで降りられない!園を憎む者のテロか?
    映像だけの登場の佐藤B作氏とビデオチャットで会話するのだが、会話のタイミングを調整できるようで見事に繋がっていた。画面が少し飛ぶが。

    後半、話のフォーマットが見えて来て、観客も楽しみ方が判ってくる。古谷氏の遊園地を潰す為に取る行動一つ一つが、来園者の支持を集め人気が高まりどんどん盛り上がっていく。専務はイライラして怒り狂い、社長は御機嫌。

    『トワイライト・ゾーン』のようにSF要素や不思議な伏線があった方が引きずる謎として今後の展開が面白くなりそうではあるが、作風とは合わないか。

    ※直接劇場に来てくれる人ではなく、不特定多数のネット視聴者を相手にするんなら、考察する謎があった方がいい。考えている時間が楽しい。

    ※さんなぎさんと所属事務所のファンへの真摯な姿勢に好感。

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    2026/01/23 15:51

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