ロボと暮らせば【ご来場ありがとうございました】 公演情報 青春事情「ロボと暮らせば【ご来場ありがとうございました】」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★★

    お父さんのほっぺたは冷たいけど温かい
    笑いもありつつ、涙もある。
    見終わった後の爽やかさ。

    とても心に染みて、家族のことを想ったりする舞台

    ネタバレBOX

    想出島にこの島出身のりつとその婚約者・堀田が、りつの父親に結婚の許しを得るために訪れる。
    しかし、りつの父親は、婚約者の堀田をいきなり殴りつける。
    実は、りつの父親は、背中に電池を背負ったロボットだったのだ。
    堀田はその事実に驚く。実は、ヒューマノイド型ロボットの製作や使用が禁じられている法律があり、罪に問われるからだ。
    しかし、島民は、ロボットであるりつの父親もりつも家族同然と思っており、そのことは気にしていない。
    彼らは、堀田にりつとロボットの父親の20年の歴史を語り始める。りつがロボットの父親と三ッ屋が初めて島に訪れたときから、大人になって、島を旅立つまでを。
    そして、ロボットがなぜ作られたのかも明らかになっていく。

    タイトルどおりに、りつという女性と父親であるロボットのストーリー。
    設定から、展開などはある程度読めてくるし、それが切ないものであろうことも想像の範囲内である。

    しかし、とてもいいのだ。

    笑いも随所にあるし、涙を誘うシーンも用意してある。

    なにより、登場人物がすべていい。彼らが徐々に魅力的に見えてくる。
    それは「この役は、やはりこの人でなければ」という感覚になってくる。そういう演出と役者がうまいということがあるからだろう。

    細かい台詞や設定もなかなか気が利いていると思った。例えば、りつの婚約者の口癖「大丈夫」が、りつの父親とダブるあたりなどだ。

    子を想う親という、普遍のストーリーが、ロボットの父親というあり得ない設定の中で、きらりと光る。
    むしろ、子どものときのりつしか育てる機能がなく、融通も利かないロボットだからこそ、子どもが親に感じる「いつも同じことを言う」「何を言ってもわかってくれない」というような感覚を見事に表したといってもいいかもしれない。

    触ると冷たいロボットに、親の温もりを感じるりつに、自分の親との関係を重ね合わせて見てしまうことは当然だろう。
    だから、エンディングはやや長いと思っていたが、そういう気持ちを素直に代弁してくれるようなラストが待っているのだ。

    りつの素直な感じをストレートに感じさせてくれた藤吉みわさんや、ロボットの父親を演じていた大野ユウジさんの哀愁感、さらに、年上っぽく、すべてわかっているよ的な貫井りらんさんが印象に残った。そして、寡黙で友情の男、本折智史さんがラストに親友とその娘のビデオを見ている表情がとてもよかった。それは彼にはそのような幸せがなかったということが、観客にはわかっているということもある。

    あ、そうそうチケットもなかなか凝っていた。
    観客も想出島に行けるように。

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    2010/12/16 09:04

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  • みやびんさん

    コメントありがとうございます。

    お父さんロボットは、ロボコンとかポロット(by 丸出だめ夫)とかロボット三等兵とか(段々古くなる・笑)を思い出させるような、レトロ感、チープ感が好きでした。もちろんそれを演じた役者のキャラクターも含めて、優しさとか温もりを感じました。

    次回も楽しみにします。

    2010/12/21 08:23

    この度は、ご来場いただき、ありがとうございました!

    また胸がジーンとする温かいお言葉をありがとうございます!

    明日からの公演の活力とさせていただきます!

    今後とも、青春事情をよろしくお願いいたします。

    2010/12/17 02:16

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