満足度★★★
管理と抵抗
高校の校舎内にある教員用の喫煙所の是非を巡る騒動を通じて、潔癖症的な正義感を皮肉ったコメディで、色々と小ネタを散りばめた緩い雰囲気が楽しかったです。
文化祭を直前に控える中、歌おうとしていた尾崎豊の曲の歌詞に物言いがついたり、生徒の喫煙が発覚&その母親(モンスターペアレント)が学校にクレームを付けに来たり、密室での「不純異性行為」があったりとバタバタ事件が起こり、それらに関する議論を通じて、正しいとされていること以外を徹底的に排除しようとすることが果たして本当に良いことなのかを考えさせる内容でした。
AKBや尖角諸島の船追突などの時事ネタや、舞台奥を通り過ぎる人たちが出す小技など、ベタではありましたがクスッと笑えて退屈させませんでした。
シリアスにも扱えるテーマを高校時代のノスタルジーを織り混ぜながら軽妙に調理していて、気張らずに楽しめる2時間弱でした。