マイルド・セブンティーンズ・スター 公演情報 椿組「マイルド・セブンティーンズ・スター 」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★

    学園ものってそれだけで
    懐かしいやら苦いやらで郷愁をそそられるけれど、今回のお話はイマドキにはありえない高校の喫煙室とフリースペースが舞台。


    以下はネタばれBOXにて。。

    ネタバレBOX

    愛煙教師にも、嫌煙教師にもそれなりの言い分があるわけだけれど、煙草が苦手なワタクシなどは煙草を吸いたがる人種が不思議で仕方がない。あんな煙に500円もの金額を払って上手そうに吸って何が楽しいのかが解らない。カツどんが喰える金額だ。だったら野焼きでも行って思う存分煙をすってついでにさつまでも焼いたらどうだ、なんて思う。

    ここの高校では教師らも生徒らも本質は似たようなもので、学園祭に向けておにゃんこを練習する生徒に本気になって指導する教師の一生懸命さが可笑しい。生徒の練習風景をかつての自分に投影させて懐かしむ辺り、教師はやはり加齢したのだと自分自身で納得する。

    暗室の鍵を一人の生徒が管理している緩さはやっぱり芝居なのだが、その暗室で淫らな行為をする生徒の風景を透かしガラスで見たかった。

    一方で保護者自身の家庭のことを教師に責任転嫁させる光景は「あー、いるいる、そういう保護者!」なんて妙に納得した。笑

    人間的な生き方と喫煙に対する個人の生き方とを問題にするのは全然違うと思う。ここ数年禁煙者にとって、やっと日の目を浴びた感はある。それまでは禁煙者は長いこと、じっと黙って隣の喫煙者に眉間に皺を寄せながら我慢してきたのだ。

    自宅で吸うのは構わないが、公で吸う場合「健康」うんぬんよりも他人の迷惑を考えたなら公権力が介入して当然のことだと思う。

    ちなみに大人は行儀良くて真面目ってほどでもない。ワタクシは学園ものの舞台は好きだが、学生に戻りたいなんてこれっぽっちも思わない。窮屈で強制的で軍隊みたいだと常々感じていた学生よりも大人の方がよほど自由で楽しいってもんだ!笑

    高校生・中島アスカを演じた根岸は29歳というから物凄く驚いた。中学生でもイケルその童顔と、初々しさは神がかりだと感心した。チャリT企画の内山奈々は相変わらずの飄々とした空気感を放ち、その存在力は地蔵のようだった。当日パンフに写ってる奈々ちゃんは高校生の頃の写真でしょうか?ものすっごく若い。

    笑いもありキャストらのキャラクターも楽しい舞台だった。舞台上で歌われた尾崎豊の歌がツボ。

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    2010/12/10 17:21

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