サラリーマン!!! 公演情報 床の間企画「サラリーマン!!!」の観てきた!クチコミとコメント

  • 実演鑑賞

    満足度★★★★

    鑑賞日2025/12/26 (金) 19:00

     マフラーチームの回を観た。
     ただの一般人や引き籠もりがヒーローや勇者に仕立て上げられていく話は、今まで私が観てきた劇では幾つかあった。
     しかし、それ等の劇では、当の本人は最初気付かないものの、潜在的な人智を超えた能力や技を持っていることが多かったのだが、今回の劇ではそのような潜在能力など一切なく、妻には呆れられ、高校生の娘は思春期で、何かというと父親に反発し、娘の父親でもある会社員の恐らく中年男(年齢は40代後半〜50代後半の間くらい?)は、会社でも、何処か舐めているように見える後輩、中年男は会社でミスを繰り返す上、上司からは快く思われずと言った感じで、家族だけでなく、会社での人間関係まで上手く行かず、顧客からも文句を言われと、良いところを見つけるのが大変なぐらい駄目人間で、気も小さくて、絵本「お父さんはウルトラマン」に出てくるようなヒーローとは程遠いどころか、それ以下なのだが、娘が悪の組織に攫われ、妻も捕らわれといった絶望的状況になった時、何の能力があるわけでもないが、家族の為に全力で無謀に悪の組織に立ち向かい、途中諦めかける場面もしっかりと描く辺りも、人間らしさが伝わってきて、ひょっとしたら身近にヒーローがいるのかもと思わせてくれるような等身大なヒーローに共感した。
     しかも、娘が悪の組織に攫われ、妻が捕らわれたという最悪の自体の中で、ヒーローになるしか家族を守れない、救えないということで相当葛藤し、勇気を振り絞って、恐怖心と戦いながら、ヒーローになろうともがく姿が、リアルで、しかも鞭さばきが上手過ぎるドSだが、悪の組織のボスに対してだけはどこかあざとい、思考回路がよく分からない女幹部や、いかにも強そうなのに、どちらかと言うと精神攻撃の方がより得意というギャップが凄い悪の組織のボス、全然強く見えないのに、思ったより手強い悪の組織の戦闘員たち相手にコスチュームも武器もなく、無防備で戦い、ボロ負けしながらも、何度倒れても立ち上がって戦い続けることに、リアルさを感じた。

     悪の組織も、人数が4人しかいないことや、組織経営を軌道に乗せるため、某有名な○○珈琲や○貴族、○○良品など何処かで聞いたことのあるチェーン店ばかりで必ず看板の先頭に黒という字が付くという細かい洒落まで噛ましていて、地味に面白かった。
     また、悪の組織なのに、戦闘員たちが、働きに見合った給料が貰えていないと訴えたり、サービス残業が多過ぎるなどと訴えては、これはブラック企業だという、まさにそのこと自体がブラックコメディ過ぎて、悪の組織の戦闘員が至極真っ当な正論を仮に戦闘の最中であってもお構いなしに言う辺りが、大いに笑えた。
     悪の組織の女幹部が悪の組織のボスに対してのあざとさと、戦闘員に対しての接し方で、落差があり過ぎて、必要以上に過剰なまでに戦闘員を鞭で連打する、足蹴りにする、殴るなど、余りの躊躇のなさ、オーバーリアクションで痛がる戦闘員たち、中年男の様が大いに笑えた。

     全体的に、本格的なアクションと笑える場面のバランスが良くて、極度な緊張をせず、気軽に楽しむことができた。

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    2025/12/27 02:05

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