公演情報
甲斐ファクトリー「パーク」の観てきた!クチコミとコメント
実演鑑賞
満足度★★★★
面白い。
2つのコトが緩く繋がって、人間と社会の或る共通の言葉「不寛容」が浮かび上がる。登場するのは普通の人々、そして街中にある公園のベンチを舞台に、得体の知れない心の桎梏のようなものを炙り出す。
人それぞれに正義や真実があり、そのぶつかり合いを通して蟠りを解消していくのだが…。それを日常の出来事に落とし込んで分かり易く描いている。少しネタバレするが、登場するのは 公園のベンチを大切にするオジサン 佐藤を中心に、近所にあるスーパーのパート職員、公園を管理する市役所職員という設定が妙。パートのシフト調整の場面や市民の声という建前で強権を振るう行政、そこに それぞれの思惑が透けて見える。
一方、佐藤と公園の近所に住んでいる若い女性 リンコ、この2人は心に闇のようなものを抱え その心中は複雑。2人にもウソと真実があり だんだんと露呈、それが許容できるか否か、理屈では言い表せない心の内 感情を見事に描き出す。
この2つの話が絶妙に交差し 普通に潜む<闇>のようなものが怖い。
(上演時間1時間50分 休憩なし) 追記予定