わたしは太陽 公演情報 ももちの世界「わたしは太陽」の観てきた!クチコミとコメント

  • 実演鑑賞

    満足度★★★★

    面白かった。『アクアマン』や黒木和雄の『原子力戦争』、TRASHMASTERS風味まで詰め込んである。太陽光発電の闇を探る平吹敦史氏、行く先々で待ち構える謎の男(内田健介氏)の展開は岡本喜八&佐藤允のノリ。海底の人魚王国から日本のエネルギー政策の闇を撃つ。ファンタジーTRASHMASTERS。

    海底深き人魚の王国。東の人魚王(内田健介氏)は家臣の亀(平吹敦史氏)に怒り狂っている。海の恒久平和の為に西の王国の王子と娘(鈴木美緒さん)との縁談をまとめたのに、式の当日に娘は失踪。亀はお目付け役だった。結婚が嫌な17歳の鈴木美緒さんは人間になった姉のもとに家出する。地上にある島では村長(内田健介氏)の息子(喜田〈きた〉裕也氏)と妻(桜まゆみさん)が平和に暮らす。危険な原発を廃炉にしてクリーンエネルギーである太陽光発電を導入する為に活動している。

    低予算ながら衣装や小道具が洒落ている。亀の背負ったハードシェル・リュックもカッコイイ。殆どのファンタジー・シーンを影絵で表現。これがとても良い。

    キャスティングがズバリ当たっている。
    主演の鈴木美緒さんは元NMB48の誰か(加藤夕夏?)っぽい。最初から最後までゴリゴリの関西弁で突き通す。可愛い。
    桜まゆみさんは声がさとう珠緒、表情が吉高由里子っぽい。一々魅力的。
    内田健介氏はノリノリ。この劇団の本体。
    三井田明日香さんも好アシスト。
    MVPはディベートの達人、谷本ちひろ氏。声がとても良かった。
    セコイアの森に住む魔女役で峯素子さんが出演。

    作家の持つオリジナリティと社会への問題意識が妙なバランスで嵌まって面白い。
    是非観に行って頂きたい。

    ネタバレBOX

    ※東と西が逆か?

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    2025/12/11 06:46

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