ロカビリーに恋をして 公演情報 タマかけるモノ「ロカビリーに恋をして」の観てきた!クチコミとコメント

  • 実演鑑賞

    満足度★★★★★

     秀逸、観るべし! 華5つ☆

    ネタバレBOX

     物語は1958年2月8日から1週間に亘って開催された第1回日劇ウェスタンカーニバルの大成功を支え“金の卵”と呼ばれて東京や大阪等大都市に集団就職(1951年頃から始まったとされる)した中学校卒で高度経済成長を支えたティーンエイジャーが成長し所帯を持って子育てもしていた多摩ニュータウンの1974年当時の庶民史とその46年後の2020年の在り様をロカビリーへの愛を繋ぎとして紡がれている。
     板は、奥の下手から上手迄延びる踊り場を設え、その下手手前観客席側に生バンドスペース、バンドスペース上手に踊り場よりやや高いデベソを設ける。デベソの上手に踊り場へ上がる階段。踊り場は、多摩ニュータウン内の一室にもなれば、生演奏に乗って踊られるダンススペース等にも変容。デベソは、歌手やロカビリー奏者らが登壇するステージになったりもする。シンプルだが合理的な創りだ。
     以上のような設定で庶民の生活史の喜怒哀楽が実に巧みに紡がれてゆくが、歌や踊りも上手く物語に溶け込みつつ物語に情感を注ぎ込む。
     演じられる庶民たちのぬくもりのある実に人間的な実生活に追いかぶさるように歌われる曲の歌詞は、健康的な心に裏打ちされ未だ協調や共同が成立し得た最後の時空間として析出され、昨今の日本のヒステリックで狂気と自己防衛のみに依拠する時代の闇を寒さを浮かび上がらせる。

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    2025/12/07 09:49

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  • 旗揚げ公演をご観劇いただきありがとうございました。感想もありがとうございます。

    2025/12/11 13:48

    皆さま
    ハンダラです、ご笑覧下さい。

    2025/12/07 09:53

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